この記事では、受験生の方々が効率的に「建物事例」を学習できるように写真付きで“建物概要” “特徴” “過去門”をまとめています。
記事を読むメリット
- 写真付きで建物事例を見ることができる!
- それぞれの建物の特徴をつかむことができる!
- 出題された過去問を解くことができる!

ひよこ君
海外における名作住宅の建物事例をまとめてるよ!暗記したい方は、ぜひブックマークして、繰り返し学習してみてね!
海外の住宅-11選
イームズ自邸
建築概要
- 所在地:アメリカ-ロサンゼルス
- 設計者:チャールズ・イームズ&レイ・イームズ夫妻
- 階数:2階
- 竣工年:1949年
特徴
- 第二次世界大戦後の住宅不足問題に備えるため、新しい建材を使ったローコストなモデル住宅を模索するという目的のもと設計された「実験住宅」。
- 「再組立」を可能とし、形鋼やスチールサッシ等の工業製品を用いて建築された。
- 西側-住居、中央-中庭、東側-アトリエという構成。住居・アトリエは吹き抜け空間になっている。
ercwttmn – https://www.flickr.com/photos/ricoslounge/32764430/, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1634635による
過去問(平成28年:No.12)
Q.イームズ自邸(チャールズ&レイ・イームズ)は、再組立が可能という理念のもと、形鋼やスチールサッシ等の工業製品を用いて建築された住宅である。
A. ○(正しい)
グラスハウス(ガラスの家)
建築概要
- 所在地:アメリカ-コネティカット州
- 設計者:フィリップ・ジョンソン
- 階数:平屋
- 竣工年:1949年
特徴
- 外壁面は、全面ガラス張りにすることで、開放的で周辺の自然を感じることができる設計となっている。
- 角度にこだわりがあり、斜めから見たときの建築美を大切にしている。
- 使用された主要な素材は3つ「ガラス」「スチール(黒塗り)」「レンガ(ブリック)」である。
Either the caption “Photograph by Christopher Peterson.” and a link to the website christopherpeterson.com must appear below the image, or, if the image is used in an online medium, the image itself may be a hyperlink to a separate page providing this information.2. As a courtesy, I would appreciate being informed of any use of my photos in any medium for any purposes.[1], CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4106788による
過去問(令和5年:No.12)
Q.ガラスの家(ピエール・シャロ―、フランス)は、南北全面を半透明のガラスブロック壁とし、間仕切り壁にガラスやパンチングメタルを使うことで、内部まで明るい一塊の空間とした住宅である。
A. ×(誤り) (ピエール・シャロ―、フランス)→(フィリップ・ジョンソン、アメリカ)が正しい。
ゲーリー自邸
建築概要
- 所在地:アメリカ-サンタ・モニカ
- 設計者:フランク・ゲーリー
- 階数:2階
- 竣工年:1979年
特徴
- ダッチコロニアル様式の2階立ての建物で、アンバランスで歪んだ建築形態が特徴的。
- フェンスや波形の鉄板、鋼管など安価な工業用資材を利用してつくられた。
- 脱構築主義建築のさきがけと言われている。
IK’s World Trip – https://www.flickr.com/photos/ikkoskinen/350055881/sizes/o/in/set-72157594441486676/, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=13364477による
André Corboz – https://iconoteca.arc.usi.ch/it/inventario/10061, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=97812869による
過去問(平成28年:No.12)
Q.ゲーリー自邸(フランク・O・ゲーリー)は、既存の木造住宅に、安価な材料である金網やトタン板、ベニヤ板の断片等を組み合わせて増改築を行った、ポストモダンを代表する住宅の一つである。
A. ○(正しい)
サヴォア邸
建築概要
- 所在地:フランス-ポワシー
- 設計者:ル・コルビュジエ
- 階数:2階
- 竣工年:1931年
特徴
- 「近代建築の五原則」のすべてを実現した住宅。
- 「住宅は住むための機械である」という概念を突き詰めて具体化したもの。
- 建築における3つの基本要素である「水平スラブ(床)」「垂直な支柱」「壁(特にファサード)」を明確に表現している。
近代建築の五原則
- ピロティ
- 屋上庭園
- 自由な平面
- 水平連続窓
- 自由なファサード
Omar Omar – http://www.flickr.com/photos/omaromar/9858756/, CC 表示 2.0, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=2795315による
過去問(平成20年:No.24)
Q.ル・コルビュジェは、「近代建築の5原則」として、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサードを提示し、この原則を具現させた作品は、「サヴォア邸」である。
A. ○(正しい)
シュレーダー邸
建築概要
- 所在地:オランダ-ユトレヒト
- 設計者:ヘリット・リートフェルト
- 階数:2階
- 竣工年:1924年
特徴
- 外観は、赤、青、黄という三原色と黒で構成されている。
- 「デ・スティル」:新しい方向性を目指すだけでなく、普遍性を優先する意思をこの建築物で表している。
- メインフロアである2階は、引き戸によってワンルームの部屋を仕切る仕組みとなっている。

過去問(平成20年:No.8)
Q.シュレーダー邸(G.T.リートフェルト)は、無彩色と青・赤・黄の三原色とが組み合わされたデ・ステイルの構成原理を具現した住宅である。
A. ○(正しい)
夏の家「コエ・タロ」
建築概要
- 所在地:フィンランド-ムーラッツァロ
- 設計者:アルヴァ・アールト
- 階数:2階
- 竣工年:1954年
特徴
- 敷地はバイヤネ湖畔の森の中にあり、自然との調和が感じられる建物になっている。
- 様々なレンガやタイルのパターン実験が行われた「実験住宅」。
- 母屋とゲストルーム棟があり、L字型の母屋と塀に囲まれた中庭は南と西に開けている。
Timothy Brown from Chicago – Alvar Aalto – Muuratsalo house, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11134560による
バラガン自邸
建築概要
- 所在地:メキシコ-メキシコシティ
- 設計者:ルイス・バラガン
- 階数:3階
- 竣工年:1948年
特徴
- 十字を描いた大きなサッシが特徴的。敬虔なキリスト教信者だったルイス・バラガンの意向と言われている。
- 天井の高いワンフロアに、「リビング」と「仕事場」が繋がっている構成。
- リビングや寝室から大きな庭が見える設計となっており、静寂のある空間としている。
Ymblanter – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=33905113による
過去問(令和5年:No.12)
Q.バラガン自邸(ルイス・バラガン、メキシコ)は、庭と分かち難く結びついた内部空間をもち、居間の奥には庭に面して大きな窓を設け、積極的に外部を内部に取り込んだ住宅である。
A. ○(正しい)
ヒラルディ邸
建築概要
- 所在地:メキシコ-メキシコシティ
- 設計者:ルイス・バラガン
- 階数:3階
- 竣工年:1976年
特徴
- 外観は、ピンク、黄、赤、青などの色を壁一面に使用している。
- 室内からの「庭の眺望」や「自然光の差し具合」、「水との調和」などを緻密に計算して設計されている。
- 「黄色の廊下」は、光の強弱、入り具合で黄色の色味が変化するように設計されている。

過去問(平成28年:No.12)
Q.クルチェット邸(ル・コルビュジエ)は、ショッキングピンクの外観で、壁のスリット、室内のプール、中庭などが設けられ、光が室内の様々な色の壁や水面に降り注ぎ、光と色が競演する空間となっている。
A. ×(誤り)「クルチェット邸(ル・コルビュジエ)」→「ヒラルディ邸(ルイス・バラガン)」
ファンズワース邸
建築概要
- 所在地:アメリカ-シカゴ
- 設計者:ミース・ファン・デル・ローエ
- 階数:1階
- 竣工年:1950年
特徴
- 敷地は周囲にトウモロコシ畑が広がり、目の前に川の流れる緑豊かな場所で「週末住宅」として建てられた。
- 洪水に見舞われる危険がある地域のため、G.L.から1.5m程度床スラブを持ち上げた高床式にしている。
- 「ユニバーサル・スペース」:柱と梁によるラーメン構造による均質な空間で、様々な用途に空間を自由にコントロールできる概念を住宅に適用した。

過去問(平成11年:No.10)
Q.ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、コンクリートによる構造の特徴を生かした、ユニバーサル空間をもつ。
A. ×(誤り)「コンクリートによる構造」→「鉄骨造」
落水荘
建築概要
- 所在地:アメリカ-ピッツバーグ
- 設計者:フランク・ロイド・ライト
- 階数:3階/B1階
- 竣工年:1936年
特徴
- 建築物が滝の上に建っており、自然と調和している「プレイリースタイル(草原様式)」がとられている。
- 室内とテラスの床面を同レベルとすることで、内部と外部の境界線を曖昧にし、大空間に感じる効果をもたらしている。
- 開口部を大きくし、天井高を低く計画することで、視線が外を向くように計画している。
User:Serinde – The Fallingwater by Frank Lloyd Wright on Iam Architect, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=168101による
Raunaq Gupta – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=24315740による
過去問(平成19年:No.1)
Q.フランク・ロイド・ライトが設計した落水荘(1936年、アメリカ)は、2層の床スラブが滝のある渓流の上に張り出し、周囲の自然の眺めを味わえるように意図された住宅である。
A. ○(正しい)
ロビー邸
建築概要
- 所在地:アメリカ-シカゴ
- 設計者:フランク・ロイド・ライト
- 階数:3階
- 竣工年:1909年
特徴
- 周囲の自然環境に溶け込むように高さが抑えられ、「水平に長い軒のライン」と「細長い赤レンガを使った外壁」が特徴的。
- リビングやダイニングを2階に設け、プライバシーを確保している。
- 暖炉を家の中心に設け、そこから空間が伸びて行く”オープンプラン”になっている。
Lykantrop – 投稿者自身による著作物, Copyrighted free use, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3985039による
過去問(平成20年:No.8)
Q.ロビー邸(フランク・ロイド・ライト)は、プレーリーハウスの典型例とされ、軒を深く出して水平線を強調し、煙突の垂直線と対比させた住宅である。
A. ○(正しい)

ひよこ君
以上で、事例の紹介は終わりだよ。
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