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【宮城県建築巡り】有名建築家が設計したおすすめ建築物18選|一級建築士が実際に訪れてセレクト!

おすすめ建築物

建築巡りをしようと考えている方で「宮城県で有名建築家が設計した建築物って何があるのだろう?」と疑問に思う方がいると思います。

宮城県にはせんだいメディアテーク(設計:伊東豊雄建築設計事務所)を中心に有名建築家が設計した建築物がたくさんあります。そこで一級建築士である私が実際に訪れてみて、印象に残った建築物をピックアップしました!

この記事では「宮城県内のおすすめ建築物18選」をまとめて解説しています。有名建築家の作品だけでなく、組織設計事務所が設計した施設も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

この記事を読むメリット

  • 宮城県内のおすすめ建築物を知ることができる!
  • 建築物の“所在地”や“設計者”などを知ることができる!
  • おすすめ建築物の写真を見ることができる!

今回紹介する建築物で“googlemapの地図情報”“館内撮影が可能なのか”などを示しているので、ぜひ訪れる時の参考にして下さい!

≫ 東北地域のおすすめ建築物30選はこちらから

宮城県のおすすめ建築物18選

気仙沼市のおすすめ建築物1選

リアス・アーク美術館

アークは「方舟(箱舟) 」を指しており、“荒波のような時代の中で資源を大切に育み、後世に伝えていく”というコンセプトのもとで計画された「美術館」である。

常設展では①「食」を軸として地域文化を紹介する「方舟日記」、②東北・北海道を対象とした「収蔵美術作品展」、③「東日本大震災の記録と津波の災害史」を開催している。

エントランスホールの仕上げには外壁と同じ“アルミ合金パネル”や“漆喰”が混在しており、現代技術と伝統技術が対峙する空間となっている。

  • 所在地  :気仙沼市赤岩牧沢138−5
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :早稲田大学 石山修武研究室
  • 竣 工  :1994年
  • 公式URL:https://rias-ark.sakura.ne.jp/2/
  • 撮 影  :△(作品による)

登米市のおすすめ建築物1選

伝統芸能伝承館 森舞台(みやぎの明治村)

“自然と一体となった場所で能は表現されるもの”との想いから計画された「能舞台」で、豊かな自然に抱かれて端正な佇まいをみせている。

柱は“地元産のヒバ”、屋根は“登米町特産の天然スレート葺き”を用いており、地元産素材を多用した計画としている。

舞台は腰板をつけていないため、夜になると舞台は宙に浮いているような雰囲気となる。

  • 所在地  :登米市登米町寺池上町42−42
  • 主要用途 :能舞台
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :1996年
  • 公式URL:https://toyoma.co.jp/facilities-densho/
  • 撮 影  :○

南三陸町のおすすめ建築物2選

南三陸さんさん商店街

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた南三陸町の2つの商店街(志津川地区、歌津地区)の再生プロジェクトである。

大きくはり出した庇に覆われて作られた「縁側」商店機能が浸みだし、街路と商店をつなぐ、新たな中間領域が生まれるように計画している。

商店街には「美人杉」といわれる南三陸杉が多用され、温かみを感じる空間が演出されている。

  • 所在地  :本吉郡南三陸町志津川五日町201−5
  • 主要用途 :観光施設
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2017年
  • 公式URL:https://www.sansan-minamisanriku.com/
  • 撮 影  :○

南三陸311メモリアル

東日本大震災からの復興と未来への希望を象徴する“ダイナミックな船の造形”が特徴的な「伝承館」である。

東日本大震災での被災体験を伝承するとともに防災・減災について、考えるきっかけを提供するラーニング施設となっている。

外壁は南三陸の杉でできた“木製ルーバー”を放射状に配置することにより、施設へと吸い込まれていくような感覚になる。

  • 所在地  :本吉郡南三陸町志津川五日町200−1
  • 主要用途 :伝承館
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2022年
  • 公式URL:https://m311m.jp/
  • 撮 影  :○(無料エリアのみ可)

石巻市のおすすめ建築物5選

マルホンまきあーとテラス(石巻市複合文化施設)

家形や煙突形の建物が横一列に並んでいる白い外観が特徴的で、復興のシンボルとして新しいランドマークになることを期待された「文化施設」

東西に貫く約170mのロビーに面して“ホール”や“展示スペース”、“市民ギャラリー”などが直線的に配置されている。

ロビーの天井高は最も高い所で約26mあり、点在する窓から光が落ちることで開放的な空間となっている。

著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

袖看板のようなサインや街灯のようなライトによって、街のストリートのような内部空間でした!

石巻市震災遺構 門脇小学校

東日本大震災の津波による“浸水”と“火災”両方の被害を残す唯一の建物であり、校舎を「遺構」とし、特別教室棟や屋内運動場を「展示館」として改修した施設である。

展示内容は遺構の保存と被災状況だけでなく、石巻市全体の被害から日本列島における地震の歴史など、多くの展示作品を設けている。

屋内運動場の展示館に仮設住宅の実物を設置しており、実際に中に入って体験することができる。

  • 所在地  :石巻市門脇町4丁目3−15
  • 主要用途 :博物館
  • 設 計  :鈴木弘人設計事務所・佐藤光彦建築設計事務所
  • 竣 工  :1873年
  • 公式URL:https://www.ishinomakiikou.net/kadonowaki/
  • 撮 影  :○(映像展示など一部不可)

みやぎ東日本大震災津波伝承館

直径40mの正円形建物で、全方位を見渡せる“透明なガラス張り”の外観が特徴的な「伝承館」である。

“津波の高さを示す庇”や“震災時刻の影の床ライン”などのデザインにより、建物本体が震災展示の一部となっている。

周辺の震災遺構や風景を「伝承展示」ととらえており“360°ガラス張りの外装”“ランダムに配置された細い柱”“自立した壁”により、内から外への視線の妨げが生じない空間構成となっている。

  • 所在地  :石巻市南浜町2丁目1−56
  • 主要用途 :伝承館
  • 設 計  :株式会社山下設計
  • 竣 工  :2023年
  • 公式URL:https://www.pref.miyagi.jp/site/denshokan/index.html
  • 撮 影  :○(「シアターくり返さないために」のみ禁止)
ひよこ君
ひよこ君

入場無料で豊富な展示作品を見ることができるよ!

宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」

“慶長遣欧使節”が欧州へ出帆した歴史と帆船文化を現代に伝えるため、“サン・ファン・バウティスタ号”の復元船を係留・展示している「博物館」である。

東日本大震災の大津波により、海側のドック棟は大きく被災し、復元船も解体を余儀なくされたことから、2024年に大規模改修に至っている。

内部では船の解説・帆を張った姿の再現をAR(拡張現実)で、外部では復元船を1/4で再現した展示物を見ることができる。
(写真は大規模改修以前のもの)

  • 所在地  :石巻市渡波大森30−2
  • 主要用途 :博物館
  • 設 計  :(株)石井和紘建築研究所
  • 竣 工  :1996年
  • 公式URL:https://www.santjuan.or.jp/
  • 撮 影  :△(展示物による)

大川小学校旧校舎震災遺構

東日本大震災の教訓を伝える「震災遺構」として、旧校舎は被災した状態のまま保存されている。

遺構内は立ち入りが禁止されており、外部から解説パネルとともに見学することができる。

同敷地に存在し、新たに開館した「大川震災伝承館」には周辺地域の被害や津波が到達するまでの出来事を伝える“展示室”と“多目的スペース”が設けられている。

  • 所在地  :石巻市釜谷韮島94
  • 主要用途 :伝承館
  • 設 計  :AL・総合設計・西澤徹夫・オンサイト・構造計画JV
  • 竣 工  :2021年
  • 公式URL:https://www.ishinomakiikou.net/okawa/
  • 撮 影  :○

女川町のおすすめ建築物2選

JR女川駅 / 女川温泉ゆぽっぽ

この建物は、東日本大震災の「復興のシンボル」としての役割を果たしている。

津波で襲われた教訓を生かして、以前より200mほどかさ上げされた土地に建てている

駅舎と温泉温浴施設が一体となった施設で、白く大きな屋根“ウミネコ”が羽ばたく様子をイメージして作られている。

  • 所在地  :牡鹿郡女川町女川2丁目3-2
  • 主要用途 :駅舎/公衆浴場
  • 設 計  :坂茂建築設計
  • 竣 工  :2015年
  • 公式URL:http://onagawa-yupoppo.com/
  • 撮 影  :○(脱衣所・浴室以外可)

シーパルピア女川

震災復興プロジェクトの一環であり、JR女川駅の前に建つ「テナント型の商業施設」

木造5棟、鉄骨造1棟の合計6棟の平屋から存在し、大小さまざまな切妻屋根の重なりが風景を創出している。

高台移転のために住むことができなくなった場所に用事が無くても居られ、共に歩んできた海が近く感じられる様な「庭」を目指して計画された。

  • 所在地  :牡鹿郡女川町女川2丁目60番地
  • 主要用途 :観光施設
  • 設 計  :東 環境・建築研究所
  • 竣 工  :2015年
  • 公式URL:http://onagawa-mirai.jp/
  • 撮 影  :○
ひよこ君
ひよこ君

先程紹介したJR女川駅前に建っているよ!ぜひ両方とも訪れてみて!

宮城郡のおすすめ建築物1選

宮城スタジアム

緩やかな湾曲屋根と格子模様が印象的な「スタジアム」である。

観客席は奥行きや傾斜に配慮されており、5万人収容という規模にもかかわらず、競技面と一体感をもてるように計画されている。

丘の中にスタジアムが収まるようにデザインされており、遠くから見ても風景に違和感なく溶け込むように設計されている。丘の上は遊歩道になっており、日常的に歩くことができる。

多賀城市のおすすめ建築物1選

東北歴史博物館

宮城県だけでなく、東北地方全域の歴史と文化を世界に発信することを目的に建てられた「博物館」である。

1階の総合展示室では、旧石器時代~近現代までの東北の歴史を時代別に9つのコーナーに分けて展示している。

敷地内には有形文化財に指定されており、江戸時代中期の民家「今野家住宅」がある。

  • 所在地  :多賀城市高崎1丁目22−1
  • 主要用途 :博物館
  • 設 計  :荒井和征+空間設計
  • 竣 工  :1999年
  • 公式URL:https://www.thm.pref.miyagi.jp/
  • 撮 影  :○(展示物による)

仙台市のおすすめ建築物3選

せんだいメディアテーク

外壁にガラスのカーテンウォールを採用することにより、7階とボリュームの大きい建築物だが、軽快な印象を与える。

13本の鉄骨製のうねるチューブと7枚の鉄骨フラットスラブで構成されており、1階~7階まで異なる平面計画としている。B1階には、地震時のエネルギーを吸収する免震構造を採用している。

館内は間仕切壁がほとんどなく、ゆったりした空間を利用することができる。仕切りたい時には幅4mの「可動パネル」自由に仕切ることができる計画としている。

  • 所在地  :仙台市青葉区春日町2−1
  • 主要用途 :複合文化施設(図書館等)
  • 設 計  :伊東豊雄建築設計事務所
  • 竣 工  :2000年
  • 公式URL:https://www.smt.jp/
  • 撮 影  :○(撮影許可証が必要)

宮城県図書館

南北に約30m・東西に約200mと細長い建物で、曲線デザインが内外に施されていることから「宇宙船のよう」と親しまれている。

“周辺の森林伐採を極力抑え、敷地内の自然を最大限活かす設計”との方針で、地形はそのままに建物を谷間に架け、橋のような構造としている。

3階の開架閲覧室は、長さ200mの「直線的モール遊歩道形式」を採用し、図書が直線上に配置されることで求める本を探しやすい設計としている。

  • 所在地  :仙台市泉区紫山1丁目1−1
  • 主要用途 :図書館
  • 設 計  :原広司+アトリエ・ファイ建築研究所
  • 竣 工  :1998年
  • 公式URL:https://www.library.pref.miyagi.jp/
  • 撮 影  :○(撮影許可必要)

宮城県美術館

落ち着いた色味の外壁タイルが印象的な「美術館」で、“主役は作品”という考えから作品や周囲の環境と調和するように設計されている。

施設の中心部であり、展示室や図書館などの各施設に続く起点となっている“エントランスホール”は、開放的な吹き抜け空間となっている。

本館と佐藤忠良記念館との間に彫刻庭園「アリスの庭」が配置されており、様々な動物の彫刻が置かれ、アリスの世界に迷い込んだ感覚になる。

  • 所在地  :仙台市青葉区川内元支倉34−1
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :前川建築設計事務所
  • 竣 工  :1981年
  • 公式URL:https://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/
  • 撮 影  :△(撮影許可が必要)

名取市のおすすめ建築物1選

かわまちてらす閖上

日本で最初の堤防側帯を利用した「商業施設」であり、灯台を象徴する天窓が印象的である。

建物を2つに分節し、街と川辺の両方に店の顔を向けることで、一体的な空間を実現している。

川辺まで大階段を設けることで、名取川を眺めながら飲食を楽しむ場所、イベントの会場として利用されている。

  • 所在地  :名取市閖上中央1丁目6番地
  • 主要用途 :観光施設
  • 設 計  :針生承一建築研究所
  • 竣 工  :2019年
  • 公式URL:https://kawamachi-terasu.jp/
  • 撮 影  :○

白石市のおすすめ建築物1選

ホワイトキューブ(白石市文化体育活動センター)

体育館とコンサートホールを併せ持つ「複合施設」で、全長200mの直方体形状で、ガラス張りの透明性の高い建物である。

アリーナを収容する大空間は、幅2.6mの立体トラスによって構築されており、スライド工法によって施工されている。

卵形のティールームは、大架構の梁トラスから14本のタイロッドで吊り下げられている。

  • 所在地  :白石市鷹巣東2-1-1
  • 主要用途 :複合施設
  • 設 計  :堀池秀人都市・建築研究所
  • 竣 工  :1997年
  • 公式URL:https://www.shiro-f.jp/whitecube
  • 撮 影  :○
ひよこ君
ひよこ君

以上で、宮城県におけるおすすめ建築物の紹介は終わりだよ。
最後まで見てくれてありがとう!参考になっていれば嬉しいです!

↓下記の記事では、「東北地域のおすすめ建築物30選」を紹介しています!ぜひご覧ください。

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