一級建築士学科試験を勉強する受験生において、計画「建物事例」の問題に苦労している方は、非常に多いと思います。ですが、写真付きで設計の特徴を把握することで暗記がしやすくなります。
一級建築士学科試験に出題された建築物を中心に新潟県の建築巡りをしてきました!
この記事では、平成25年度に出題された潟博物館/ビュー福島潟(設計:青木淳氏)について設計の特徴を写真や図を用いて、まとめています。
この記事を読むメリット
- “潟博物館”の建築概要を知ることができる!
- “潟博物館”の設計特徴を知ることができる!
- “潟博物館”の写真を見ることができる!
建築概要
- 所在地 :新潟県新潟市北区前新田乙493
- 主要用途 :博物館
- 設 計 :青木淳建築計画事務所
- 施 工 :(株)加賀田組,天野興業,鈴木建設,豊建商 JV
- 敷地面積 :30,785.00㎡
- 建築面積 :635.05㎡
- 延床面積 :2,607.74㎡
- 階 数 :7階/B1階
- 構 造 :SRC造、一部S造+RC造
- 竣 工 :1997年
- 公式URL:https://view-fukushimagata.niigata.jp/
“潟博物館”とは?
福島潟自然生態園に位置し、福島潟の“自然”と“文化”の「情報発信施設」として計画されました。
7階に福島潟と越後平野を一望できる「展望ホール」があり、5・6階には潟の動植物や歴史の展示・ライブ映像を楽しむことができる「展示室」があります。
1階~3階には“展望テラス”や“カフェ”が併設していて、入館料を払わなくても気軽に利用することができます!
自然豊かでとてもいい場所だったよ~!
設計の特徴
“逆円錐形”のファサード
下階から上階に行くにつれて螺旋状に広がっていく「逆円錐型」のファサードが特徴的です。
フランク・ロイド・ライト氏が設計したニューヨークのグッゲンハイム美術館のオマージュだそうで、建物の構成や形状が似ているように感じました!
福島潟を一望できる“ロケーション”
220種以上の野鳥や450種以上の植物などが数多く存在する自然豊かな「福島潟自然生態園」に位置しています。
この都市公園には、潟博物館の設計者である青木淳氏が設計した「遊水館」という屋内プール施設もあります。
訪れた際は「遊水館」も見学してみてください!
360度展望できる“全面ガラス張り”
3階から上階の外壁はすべて「全面ガラス張り」で計画されています。
訪問者は緩やかな螺旋状の動線を進みながら、自然豊かな福島潟と越後平野を360度展望できます!
螺旋スロープによる“動線体”
潟博物館は、設計者である青木淳氏の概念である「動線体」を体現した建築物といえます。
螺旋スロープという動線自体が目的になっていて、訪問者に多様な体験(歴史展示・風景の眺望)をできるようにしています。
心地よい“展望テラス”
3階の北東側には「展望テラス」が設けられていて、内部空間では感じることができない“風” “音” “匂い”を素晴らしい風景と共に体感できます。
同階のカフェ「まこも」でテイクアウトして、この空間でゆったり過ごすと気持ちがいいと思います!
自然豊かな“屋外ステージ”
敷地北西側には「屋外ステージ」がありました。
豊かな自然を感じながら、イベント等が行えそうですね!
可愛らしい“アプローチサイン”
新潟県のシンボルである「朱鷺」の足跡がエントランスの床に設けられていました。
動線が一目で分かるし、遊び心のある可愛らしいデザインですね!
過去問(平成21年:No.17)
Q. 海の博物館(三重県鳥羽市)は、螺旋(らせん)状の動線空間で構成された博物館であり、周囲の自然観察と展望が可能な施設である。
A. ✕(誤り) 「海の博物館(三重県鳥羽市)」→「潟博物館(新潟県豊栄市)」
以上で、“潟博物館”の紹介は終わりです。
1~3階までは無料で利用できるから、ぜひ訪ねてみて~!
↓下記の記事では「新潟県内のおすすめ建築物16選」をまとめて解説しています。
最後に…おすすめの通信講座の紹介「Studying」
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