この記事では、受験生の方々が効率的に「建物事例」を学習できるように写真付きで“建物概要” “特徴” “過去門”をまとめています。
記事を読むメリット
- 写真付きで建物事例を見ることができる!
- それぞれの建物の特徴をつかむことができる!
- 出題された過去問を解くことができる!
ひよこ君
日本における名作住宅の建物事例をまとめてるよ!暗記したい方は、ぜひブックマークして、繰り返し学習してみてね!
日本の名作住宅-8選
軽井沢の家
建築概要
- 所在地:長野県北佐久郡軽井沢町
- 設計者:吉村順三
- 階数:2階
- 竣工年:1962年
特徴
- 吉村順三氏が家族や事務所所員と過ごすために建てた自邸。
- 軽井沢の自然に溶け込む「素朴な外観」の住宅で、1階がRC造、2階・小屋裏がW造の混構造という構成。
- 2階が居住空間となっており、空中に浮いているかのような外に開かれた居間が特徴的。
Countryside 5392 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=97021163による
過去問(平成8年:No.9)
Q. 軽井沢の家(吉村順三、1962年)は、片流れの屋根と2階の居間を中心とした平面計画が特徴である。
A. ○(正しい)
シルバーハット
建築概要
- 所在地:東京都中野区
- 設計者:伊東豊雄
- 階数:2階
- 竣工年:1984年
特徴
- 建築家である伊東豊雄氏の自邸で、軽やかな構造で自然光を大胆に取り入れている。
- 金属のカマボコ状屋根(ヴォールト)が連なっている形状が特徴。
- 中庭を囲む平面構成で、中庭上部には開閉可能なテント(通風・日照調整)が計画されている。
Kenta Mabuchi – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 2.0, https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Toyo_Ito_Museum_of_Architecture_Silver_Hut.jpgによる
過去問(平成18年:No.9)
Q.「シルバーハット」(伊東豊雄、1984年)は、鉄筋コンクリートの柱の上に鉄骨フレームの屋根を架け、コートの上部に吊られた開閉可能なテントにより通風や日照を調節することで、コートを半屋外の居間空間として利用することができる。
A. ○(正しい)
スカイハウス
建築概要
- 所在地:東京都文京区
- 設計者:菊竹清訓
- 階数:2階
- 竣工年:1958年
特徴
- 建築家である菊竹清訓氏の自邸で、重厚な正方形の空間を4本の鉄筋RC壁柱でもち上げているのが特徴。
- 生活空間には仕切りがなく、廊下に「ムーブネット」と名付けられた取り替え可能なキッチンや浴室、収納などを配置している。
- 柔軟に増改築することが可能であり、「メタボリズム」:新陳代謝を繰り返して成長することが体現されている。
InnaSergeevaNik – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=78922228による
過去問(平成24年:No.12、平成20年:No.8)
Q. 菊竹清訓邸のスカイハウス(1958年)は、4枚の壁柱によって正方形の主室を空中に持ち上げ、HPシェルの屋根を設けた構成で、住宅生産の工業化の利点を生かし、設備等の更新を可能とする「ムーブネット」を取り付けた住宅である。
A. ○(正しい)
Q. スカイハウス(菊竹清訓)は、メタボリズムの考え方に基づき、一辺約10mの正方形平面の生活空間とHPシェルの屋根が、4枚の壁柱で空中に支えられた住宅である。
A. ○(正しい)
住吉の長屋
建築概要
- 所在地:大阪市住吉区
- 設計者:安藤忠雄
- 階数:2階
- 竣工年:1976年
特徴
- 外壁が「コンクリート打ち放し」であることが特徴的。
- 敷地が間口2間、奥行8間という狭小でありながら、建築物の1/3を中庭とする大胆な構成。
- 壁に出入口以外の開口部がほとんどなく、プライバシーに守られた住宅。
Oiuysdfg – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2992288による
Professional archi – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17986200による
過去問(平成19年:No.1)
Q. 安藤忠雄が設計した住吉の長屋(1976年、大阪府)は、ファサードに玄関以外の開口部がなく、住宅の中央部に光庭を設けた住宅である。
A. ○(正しい)
土浦亀城邸
建築概要
- 所在地:東京都品川区
- 設計者:土浦亀城
- 階数:2階/B1階
- 竣工年:1935年
特徴
- 建築家である土浦亀城氏の自邸で、陸屋根・乾式壁の「実験住宅」でもある。
- 木造乾式構法によるモダニズムの住宅で、白い箱型の外観となっている。
- 居間を中心とした機能的な平面構成と吹き抜け・スキップフロアによる空間の連続性が特徴。
Teduryu – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=116951392による
過去問(平成24年:No.12)
Q. 土浦亀城邸(1935年)は、「白い箱」型の外観をもち、内部は居間の吹抜けを中心とし複数の床レベルによって構成されたモダニズムの木造住宅である。
A. ○(正しい)
塔の家
建築概要
- 所在地:東京都渋谷区
- 設計者:東孝光
- 階数:5階/B1階
- 竣工年:1966年
特徴
- 約6坪ほどの敷地に床面積が約20坪弱程の搭状のRC造建物が建っている。
- 地階:収納、1階:玄関+車庫、2階:リビング&キッチン、3階:トイレ&浴室、4階:寝室、5階:子供室の構成で吹き抜けでひと続きの空間となっている。
- 各階はスキップフロア的に連続し、居室の間仕切りはほとんどないのが特徴。
110kuwahara – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12842972による
過去問(平成18年:No.9)
Q. 「塔の家」(東孝光、1966年)は、小面積で不整形な敷地条件に対し、住空間を機能別に積層して構成した都市住宅である。
A. ○(正しい)
前川自邸
建築概要
- 所在地:東京都品川区
- 設計者:前川國男
- 階数:2階
- 竣工年:1974年
特徴
- 切妻屋根に外壁は縦板張りとし、格子窓や灯り障子が大胆に大きく配置され、「モダニズム」の造形となっている。
- 多くの時間を過ごす「居間」などの空間を大きくし、寝室や書斎、水回りの室は最低限の広さにしている。
- 引き戸の取っ手やレール、窓の格子等が木製で作られており、細部にまでさまざまな工夫が施されている。
Rs1421 – 投稿者自身による著作物, 表示-継承 3.0 非移植, https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:House-Kunio-Maekawa-03.jpgによる
過去問(平成29年:No.12)
Q. 塔の家(前川 國男)は、外観は切妻屋根の和風、内部は吹抜けの居間を中心に書斎・寝室等を配した木造住宅である。
A. ×(誤り) 「塔の家」→「前川自邸」
まつかわぼっくす
建築概要
- 所在地:東京都西早稲田
- 設計者:宮脇 檀
- 階数:2階
- 竣工年:1971年
特徴
- 宮脇 檀氏によるボックスシリーズの代表作の一つ。
- 都心の密集住宅地の敷地の中で、「打放しコンクリートの箱型構造」と「木の架構」を組み合わせた住宅。
- 三方を建物、一方を壁により、中庭を囲んだ「コートハウス」の配置形状で、プライバシーに配慮されている。
Madoro Ishii – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=63644729による
過去問(平成18年:No.9)
Q. 「まつかわぼっくす」(宮脇檀、1971年)は、1階を生活部分、2階を仕事場に分ける明快な空間構成とし、2階のアトリエとピアノ室は、それぞれトップライトのある寄棟屋根としている。
A. ×(誤り)「まつかわぼっくす」→「夫婦屋根の家」
ひよこ君
以上で、事例の紹介は終わりだよ。
下記に建物事例のまとめ記事を載せておくよ!ぜひ他の事例もチェックしてみて!
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