この記事では、一級建築士学科試験の受験生の方々が効率的に「“再生・保存”のまちづくり」を学習できるように写真付きで“特徴” “過去門”をまとめています。
記事を読むメリット
- 写真付きで“再生・保存”のまちづくりを見ることができる!
- それぞれの“再生・保存”のまちづくりの特徴をつかむことができる!
- 出題された過去問を解くことができる!
ひよこ君
海外における“再生・保存”のまちづくり事例をまとめてるよ!暗記したい方は、ぜひブックマークして、繰り返し学習してみてね!
海外における“再生・保存”のまちづくり7選
ウルビーノ(イタリア)
特徴
- ルネサンス期の歴史遺産を都市全体で再開発しており“ドゥカーレ宮殿” “ウルビーノ大聖堂” “サンタ・キアラ修道院”などといった数多くの名建築が保存されている。
- 2つの丘にまたがって広がっている山間部の小都市だが、多くの文化遺産を擁する芸術の街として知られる。
- 鉄道駅がなく、主要都市から車でしかアクセスできない場所であるが、ルネサンス建築を楽しもうと多くの観光客が訪れる。
過去問(平成27年:No.10)
Q. イタリアのウルビーノ都市基本計画は、炭鉱の産業遺産を再利用しながら都市全体を再開発したプロジェクトである。
A. ✕(誤り)「イタリアのウルビーノ都市基本計画」→「ドイツのツォルフェライン炭鉱業遺産群」
クリチバ(ブラジル)
特徴
- 乗用車を極力排し、バスを基盤とした高機能な交通システム“BRT”を採用することで、公共交通重視の都市計画を推進している。
- バス専用レーンを道路に設ける「トライナリー・システム」を採用しているため、バスが渋滞の影響を受けることはない。
- チューブ状のバス停を市内各所に設置し入口に改札を設け、運賃を支払うシステムとすることでスムーズに乗り降りができ,遅延防止に繋がっている。
過去問(令和4年:No.11)
Q. クリチバ(Curitiba、ブラジル)は、バスを優先する幹線道路と、その両側に平行する支線道路等、道路の構造を都市計画的に再編し、連結されたバス車両や、プラットホームのある停留所による交通システムが構築された。
A. ○(正しい)
清渓川復元事業(韓国)
特徴
- 韓国ソウル都心を貫通する約5.8kmにわたる清渓川を覆う高架道路を撤去し、都市河川として復元した事業。
- 以前、清渓川は人口増加に伴い、ゴミ捨場となり、生活排水や汚水も流入し伝染病の温床になっていたことから、覆うように高架道路が建設されていた。
- 高架道路建設後も、空気汚染や通行量の多さによる道路劣化などの数々の問題があったため、かつての清渓川を復元させた。
過去問(平成27年:No.10)
Q. ソウルの清渓川復元事業は、首都の中心部を貫通する高架道路を撤去し、かつての河川水辺空間を復元させたプロジェクトである。
A. ○(正しい)
ツォルフェライン炭鉱業遺産群(ドイツ)
特徴
- 炭鉱遺産再生の先進地として有名なドイツのルール工業地帯に位置しており、世界遺産に登録されている炭鉱群。
- 3つのエリア“第12採掘抗エリア”“第1・2・8採掘抗エリア”“コークス工場エリア”で構成される複合文化施設となっている。
- 特に“第12採掘坑エリア”はバウハウスの影響を受けた20世紀建築の傑作であり「世界でもっとも美しい炭鉱」と評されている。
過去問(平成27年:No.10)
Q. ドイツのツォルフェライン炭鉱業遺産群は、炭鉱の産業遺産を再利用しながら都市全体を再開発したプロジェクトである。
A. ○(正しい)
ドックランズ再開発(イギリス)
特徴
- テムズ川沿いの旧港湾地区は、造船業が盛んで“港湾”“造船所”“倉庫”が建ち並んでいたが、1960年代以降、衰退し廃墟になっていた。
- サザーク区やタワーハムレッツ区などいくつかの区をまたいで、商業と住居が混在した地域として都市再開発された。
- 現在では、“都市デザイン”と“環境の持続性”が重視され、革新的な建造物が並び、景観とアートの調和に配慮して計画されている。
過去問(平成27年:No.10)
Q. ロンドンのドックランズ再開発計画は、港湾機能の低下によって衰退したテムズ川沿いの旧港湾地区に複合機能をもたせたプロジェクトである。
A. ○(正しい)
ポツダム広場再開発(ドイツ)
特徴
- ドイツの東西統一後、“復興・再開発”の象徴として計画された。
- 交差点の歩道にベルリンの壁の一部を展示し、説明パネルを設置することで、歴史の継承を担っている。
- 現在では、レストランや映画館、オフィスといった複合機能をもつ「ソニーセンター」を中心に広場の賑わいをもたらしている。
過去問(平成27年:No.10)
Q. ベルリンのポツダム広場再開発計画は、第二次世界大戦とその後の東西分断によって長年更地であった敷地に複合機能をもたせたプロジェクトである。
A. ○(正しい)
ラバル遊歩道(スペイン)
特徴
- 以前はバルセロナで最も治安が悪い地区とされており、建築物の高密化と老朽化に伴い、スラム化していた。
- 1988年に政府が大規模な都市再生プロジェクトを開始し、街区を撤去し、MACBA(近代美術館)やCCCB(展示センター)等が計画することで、魅力的な都市へと変貌している。
- 特にランブラス通りは、レストランやカフェ、屋台、大道芸人など見どころが多く、いつも多くの人で賑わっている。
過去問(令和4年:No.11、令和元年No.11)
Q. ハイライン(アメリカ)は、建築物の高密化と老朽化に伴いスラム化した市街地において、建築物を減築し、病院を図書館へ改築するなどの文化施設の整備により都市再生が行われた。
A. ✕(誤り)「ハイライン(アメリカ)」→「ラバル遊歩道(バルセロナ)」
Q. ラバル遊歩道(バルセロナ)は、大規模な区画の整理によって街区を撤去し、中央部を遊歩道とする広場をつくり出したプロジェクトである。
A. ○(正しい)
ひよこ君
以上で、事例の紹介は終わりだよ。
下記に建物事例のまとめ記事を載せておくよ!ぜひ他の事例もチェックしてみて!
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