この記事では、受験生の方々が効率的に「都市計画事例」を学習できるように写真付きで“計画概要” “特徴” “過去門”をまとめています。
記事を読むメリット
- 写真付きで都市計画事例を見ることができる!
- それぞれの建物の特徴をつかむことができる!
- 出題された過去問を解くことができる!
ひよこ君
国内外における旧都市計画事例をまとめてるよ!暗記したい方は、ぜひブックマークして、繰り返し学習してみてね!
国内外の旧都市計画事例8選
江戸のまちづくり
計画概要
- 計画地:江戸(東京)
- 計画者:徳川家康
- 計画年:16世紀末~17世紀
特徴
- 城を拡充することを目的に舟で建築資材や蔵米など運ぶための水路を開いた。
- 堀の開削で発生した土で海岸線(日比谷入江)の埋め立てを行った。
- 城の周囲に家臣団の屋敷を配置した。
過去問(令和4年:No.2)
Q. 江戸では、16世紀末から17世紀にかけて江戸城を中核とする堀の開削や海岸線の埋め立てが行われ、山の手の尾根筋の土地に大名屋敷を配し、谷筋に町人地を設定するなど、起伏に富んだ地形に対応した開発が行われた。
A. ○(正しい)
官庁集中計画
計画概要
- 計画地:東京
- 計画者:エンデ・ベックマン建築事務所
- 計画年:明治初期~中期
過去問(令和4年:No.2)
Q. ドイツのエンデ・ベックマン建築事務所による「官庁集中計画」では、築地・日比谷・霞が関一帯を含む広大な敷地に中央停車場を置き、三角形に構成された大街路や広場を含んだ計画が提案された。
A. ○(正しい)
カンピドリオ広場計画(ローマ)
計画概要
- 計画地:イタリア-ローマ
- 計画者:ミケランジェロ
- 計画年:16 世紀
特徴
- カンピドリオ広場は大階段を登り、3つの建物(パラッツォ:宮殿)に囲まれている構成となっている。
- 中央にはマルクス・アウレリウスの騎馬像が建っており、床は幾何学模様で舗装されている。
User:MatthiasKabel – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6659111による
過去問(令和3年:No.2)
Q. ローマのカンピドリオ広場(イタリア、16 世紀)は、ミケランジェロの計画による、台形状の広場とアプローチとしての大階段、三つのパラッツォを対称的に配置することで、軸線を強調した、バロック的な広場計画の初期の事例である。
A. ○(正しい)
条坊制(平安京)
計画概要
- 計画地:平安京(京都)
- 計画者:桓武天皇
- 計画年:平安時代
特徴
- 条坊制とは、古代の都城における街路街区の区割制度のこと。
- 縦横の道路によって碁盤目状に区画され、東西道路を“坊”、南北道路を“条”と称される。
- 平安京は大内裏と羅城門を結ぶように中央部分に朱雀大路を南北に設け,それを境に左京と右京に二分している。
Matsukaze – 原版の投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=113056171による
過去問(令和4年:No.2)
Q. 平安京では、長方形の平面に対し、南北を通る朱雀大路を中心に右京と左京に分かれ、条(東西道路)と坊(南北道路)による格子の街路網をもつ条坊制が敷かれた。
A. ○(正しい)
東京計画1960
計画概要
- 計画地:東京
- 計画者:丹下健三
- 計画年:1960年
特徴
- 「東京1960」は従来の“求心型・放射状型”の都市構造を“線型・平行射状型”で構成する都市構造に転換している。
- 東京湾上に伸びる都市軸に新東京駅を設置することで、東京近郊の都市との間の交通を新東京駅で受け止める発想。
過去問(令和4年:No.2、平成25年:No.10、平成29年:No.10)
Q. 丹下健三研究室による「東京計画1960」では、これまでの求心・放射型の都市構造の閉鎖性に対して、東京湾に造成した人工地盤に向かって都市の中枢機能の拡大を可能とする都市構造が提案された。
A. ○(正しい)
Q. 丹下健三研究室による「東京計画1960」は、求心・放射型の都市構造の閉鎖性を否定し、都市軸の概念を導入することによって開放的な線形発展を可能にするという都市構造の提案である。
A. ○(正しい)
Q. 丹下健三の「東京計画1960」においては、人口の過剰集中による諸問題に対し、東京湾を全面的に埋め立て、放射状の都市構造をつくりだす提案をした。
A. ✕(誤り) 丹下健三の「東京1960」は、従来の“求心型・放射状型”の都市構造を“線型・平行射状型”で構成する都市構造に転換している。
パリ改造計画
計画概要
- 計画地:フランス-パリ
- 計画者:ジョルジュ・オスマン
- 計画年:19世紀
特徴
- 中世以来の城塞都市パリは、狭い道路と密集する高いアパートにより、採光や風通しが悪い非衛生な状況にあった。また道路中央の溝には雨水だけでなく、糞・廃棄物・汚物などが滞留し、下水道の不備によりセーヌ河も汚染されていた。
- オスマンの街路整備により、①古い街路を拡幅し直線化を図る。②幹線道路は複線化によって交通循環の円滑化を図る。③重要な拠点は斜交路で接合する。という三原則を掲げた。
- オスマンの都市改造により、連続したファサードの統一性を保証するための規制(高さ制限等)を行った。
過去問(平成6年:No.24、平成25年No.9)
Q. オースマンのパリ改造計画では、大通りに面した建築物は一定の統一感をもたせることが要求され、ビルの高さや間隔等もコントロールの対象となった。
A. ○(正しい)
Q. フランスの首都であるパリは、城壁を取り除いた跡に環状のブールヴァールを造り、それに放射状の幹線を追加して、交通の利便性の向上と都市景観の形成を図る計画案に基づいている。
A. ○(正しい)
ヴォワザン計画
計画概要
- 計画地:フランス-パリ
- 計画者:ル・コルビュジエ
- 計画年:1925年
特徴
- 古い街区や建築物を取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルをブロックごとに配置する提案。
- パリの中心部に幹線道路3種類(幅120m・80m・50m)を通し、碁盤目状にブロックを計画することで、交通のスムーズな流れを確保する。
- 各ブロックには高さ200mの超高層ビルを建て、内部に事務所と住居を計画することで効率のいい生活環境を実現させる。
- 容積率を上げ、建物(5%)・都市公園(95%)とすることで、中心部を大幅に緑化し、生活環境を良くさせる。
SiefkinDR – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=52660332による
過去問(平成29年:No.10)
Q. ル・コルビュジエの「パリのヴォワザン計画」においては、一部の歴史的建造物を保存しつつ、古い街区や建築物を大規模に取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルに建て替える提案をした。
A. ○(正しい)
ミレトス
計画概要
- 計画地:トルコ-ディディム町
- 計画者:ヒッポダモス
- 計画年:紀元前5世紀頃
特徴
- 城壁内全体に格子状に直交道路網を敷設した。
- 都市の中央部に行政・宗教・商業施設を南北に住宅地を配した。
過去問(令和3年:No.2)
Q. ミレトス(トルコ、紀元前5世紀頃)は、ヒッポダモスの計画による、城壁内全体に格子状に直交道路網を敷設し、都市の中央部に行政・宗教・商業施設を、その南北に住宅地を配した都市である。
A. ○(正しい)
ひよこ君
以上で、事例の紹介は終わりだよ。
下記に建物事例のまとめ記事を載せておくよ!ぜひ他の事例もチェックしてみて!
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