この記事では、受験生の方々が効率的に「建物事例」を学習できるように写真付きで“建物概要” “特徴” “過去門”をまとめています。
記事を読むメリット
- 写真付きで建物事例を見ることができる!
- それぞれの建物の特徴をつかむことができる!
- 出題された過去問を解くことができる!
ひよこ君
国内外における名作事務所の建物事例をまとめてるよ!暗記したい方は、ぜひブックマークして、繰り返し学習してみてね!
国内外の名作事務所6選
新宿NSビル
建築概要
- 所在地:東京都新宿区
- 設計者:日建設計
- 階数:30階
- 竣工年:1982年
特徴
- 1階~屋上まで全て吹き抜けで構成されており、屋根部分をガラス張りとすることで、内部に自然光が入り、開放的な空間としている。
- 29階には吹き抜け部分を斜めに横切る「歩行用ブリッジ」が計画されており、吹き抜け空間を見下ろすことが出来る。
- 建物の端に展望エレベーターが計画されており、1階・29階(スカイレストラン)・30階(会議室)を直通運転している。
Rs1421 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=20550209による
Andywu476 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35025903による
過去問(令和2年:No.14)
Q. 「丸の内ビルディング」の高層階のオフィスゾーンは、中央にアトリウムを設け、事務室沿いの廊下をアトリウムに面して配置しており、その廊下から建築物のどこの位置に自分がいるのかを把握することができる。
A. ✕(誤り)「丸の内ビルディング」→「新宿NSビル」
ジョンソン・ワックス・ビル
建築概要
- 所在地:アメリカ-ウィスコンシン州
- 設計者:フランク・ロイド・ライト
- 階数:15階
- 竣工年:1946年
特徴
- 外装材は赤褐色のレンガで構成されており、流線型の綺麗な曲線を描きながら全体のシルエットを形成している。
- 2層吹き抜けのオフィススペース「グレート・ワーク・ルーム」は、柱脚から柱頭に向かって天井に広がるキノコ型の柱が特徴的である。
- 天井はハスの葉のように丸く大きく開くような形状となっており、隙間空間には「半透明ガラス管」が埋め込まれ、柔らかい光で空間を包み込む。
Michael Barera, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=144954662による
過去問(令和2年:No.14)
Q. ジョンソン・ワックス・ビル(アメリカ、1936年)の2層吹抜けの執務スペースでは、天井付近が広がった樹木状の柱や柱頭まわりの天窓、ハイサイドライトによって、内部に自然を再現している。
A. ○(正しい)
フォード財団ビル
建築概要
- 所在地:アメリカ-マンハッタン
- 設計者:ケヴィン・ローチ
- 階数:12階
- 竣工年:1967年
特徴
- コの字型をしたオフィスビルが巨大な吹き抜け空間であるアトリウムを囲んでいる構成となっている。
- オフィスビルであるが、アトリウムは誰でも利用できるパブリックスペースとなっている。
- 雨水を貯めて植物への散水に再利用することや天窓から自然光を取り入れるなど、省エネに配慮している。
Joe David – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=44459793による
過去問(令和2年:No.14)
Q. フォード財団本部ビル(アメリカ、1967年)は、ビル内部に豊かな植栽が施されたアトリウムをもち、各フロアの執務スペースはアトリウムをL字型に囲むように配置されている。
A. ○(正しい)
香港上海銀行本店
建築概要
- 所在地:香港-上海
- 設計者:ノーマン・フォスター
- 階数:44階
- 竣工年:1986年
特徴
- 超高層ビルで初めて「吊り構造」が採用された。
- 構造材や設備などを外部に露出させることでメカニックな印象を与える「ハイテク建築」である。
- 建物の1階はピロティになっており、市民に開放されている。
- 建物内部に10層吹き抜け、高さ40mのアトリウムが配置され、最上部には巨大な反射板を計画することで、自然光を取り込み、照明エネルギーの低減に配慮している。
Deror_avi – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=27753165による
過去問(平成17年:No.25)
Q. 香港上海銀行本店(Norman Foster)は、吊橋の工法を応用した構造の採用により、各階は、2列のマスト状の組柱の間が開放的な無柱空間となっている。
A. ○(正しい)
丸の内ビルディング
建築概要
- 所在地:東京都 千代田区
- 設計者:三菱地所設計
- 階数:37階/B4階
- 竣工年:2002年
特徴
- 6階までの低層部分は旧ビルの外観を継承しながら、37階建ての高層化を計画する「ファサード保存」という手法がとられている。
- 東京駅から直結しているため、アクセスが非常に便利である。
- 仲通りと東西通りの交差する部分にアトリウムを配置することで、通りと連続する半外部的な空間となっている。
Wpcpey – 投稿者自身による著作物, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=88754293による
過去問(平成17年:No.25)
Q. 「新宿NSビル」(東京都、2002年)は、低層部分は旧丸ビルのファサードである3層構成と高さ31mのフォルムを継承し都市景観に配慮し、街路の延長としてのアトリウムを設けることにより旧丸ビルの十字アーケードを発展的に継承している。
A. ✕(誤り)「新宿NSビル」→「丸の内ビルディング」
ロイズ・オブ・ロンドン
建築概要
- 所在地:イギリス-ロンドン
- 設計者:リチャード・ロジャース
- 階数:-
- 竣工年:1986年
特徴
- 敷地は古典的な建築物が数多く残る「歴史地区」だが、歴史的な街並みとは対照的なハイテク建築物として存在している。
- 外壁を伝うように螺旋を描く階段や配管パイプが外部に剥きだしの状態で計画されており「メタリック」な印象を与える。
- 外周部にシャフト等を配置することで、内部空間は開放的で広大な空間で計画されている。また、吹き抜けに計画されている中央のエスカレーターが印象的である。
Lloyd’s of London – http://www.lloyds.com/Lloyds/About-Lloyds/Explore-Lloyds/The-Lloyds-Building/Images-of-the-Lloyds-building/Exterior-images, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15086139による
内部
Lloyd’s of London – http://www.lloyds.com/Lloyds/About-Lloyds/Explore-Lloyds/The-Lloyds-Building/Images-of-the-Lloyds-building/Interior-images, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15086392による
過去問(平成17年:No.25)
Q. ロイズ・オブ・ロンドン(Richard Rogers)は、機械設備、エレベーター、便所、階段等のサービス機能をもったシャフトを建築物の外周部に独立して配置している。
A. ○(正しい)
ひよこ君
以上で、事例の紹介は終わりだよ。
下記に建物事例のまとめ記事を載せておくよ!ぜひ他の事例もチェックしてみて!
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