この記事では、計画の要点(記述)の構造編(基礎)を公開します。過去問で出題された基本的なものだけでなく、出題される可能性が高い問題も考えたのでぜひ活用してみてください!
問題の解答(A)は、クリック(タップ)すると表示できるようにしました。暗記に活用し、何回も繰り返し学習してみてください!
Vol.1-構造編(躯体)、Vol.2-構造編(耐震)についてまとめました。下記の記事もぜひご覧になって下さい!
≫【2024年最新】計画の要点(記述)対策/構造編 Vol.1(躯体) 一級建築士製図試験はこちらから
≫【2024年最新】計画の要点(記述)対策/構造編 Vol.2(耐震) 一級建築士製図試験はこちらから
独立基礎
Q.「地盤条件(GL-1.2m以深はN値=40以上の洪積砂礫層であり、地下水位はGL-2.0m以深である。)及び採用した基礎構造の形式について考慮したこと【2016年(H28)】
【良好な地盤の場合】
A.
- 鉄筋コンクリート造3階建ての建築物の場合、N値=40以上の地盤であることから、支持地盤として十分と考え、基礎構造を「直接基礎」とした。
- 「べた基礎」や「布基礎」に比べ、土留め、根切り、残土量及び躯体量が少なく、最も経済性に優れている「独立基礎」を採用した。
べた基礎
Q.地盤条件や経済性を踏まえて採用した基礎構造とその基礎底面のレベルについて考慮したこと【2021年(R3)】
【支持層が傾斜している場合】
A.
- 基礎構造は、不同沈下が生じにくく、接地圧を小さくできる「べた基礎」を採用した。
- N値10程度の砂層は、支持地盤として十分な耐力が期待できないため、経済性を考慮し、基礎底面レベルGL-2.5mがN値30以上の支持層とする砂礫層に達していない部分についてのみ、掘削量が少なくなるように地盤改良を施した。
「支持層が傾斜している地盤」は、令和3年の「集合住宅」で出題されたよ!
今後、計画の要点(記述)として出題される可能性があるから準備しておこう!
柱状改良
Q.柱状改良について考慮したこと
A.
- 支持地盤が4~7m程度であったため、「柱状改良+独立基礎」で計画した。
- 柱状(ソイルセメント)の径は、1,000mm程度で計画した。
- 柱状改良の固化材は、環境に配慮し、六価クロム対応型のセメント系固化材を計画した。
「六価クロム対応型のセメント系固化材」とは?
- 「柱状改良工法」では、現場の土と混合させるセメント系固化材によって、六価クロム(発がん性物質)が溶出するリスクがある。
- そのため「六価クロム対応型のセメント系固化材」を用いることで、リスクを低減させる。
※「六価クロム」について詳しく知りたい方は、下記から調べてみてください!
「柱状改良」は、出題されたことがないけど、今後出題される可能性があるからチェックしておこう!
杭基礎
Q.地盤条件や経済性を踏まえて採用した基礎構造とその基礎底面のレベルについて考慮したこと【2022年(R4)】
【支持層がG.L.-20mの場合】
A.
- 支持地盤がGL-20mであることから、杭基礎(杭+独立基礎)とした。
- 鉄筋コンクリート造7階建ての計画において適切な強度、応力が得られ、経済性に優れる既製コンクリート杭(PHC杭)を採用した。
- 3階建てのため、支持杭はPHC杭1本とし、杭径は600mmで計画した。
- 支持層に確実に定着させるため、杭頭を支持層に1m程度貫入させるようにした。
「杭基礎」は、令和4年の「事務所ビル」で出題されたよ!
今後、計画の要点(記述)として出題される可能性があるから準備しておこう!
各基礎の選定目安
各基礎の選定目安を示します。確認してみてください!
各基礎の標準寸法
各基礎の標準的な寸法を示します。確認してみてください!
土圧・水圧対策
Q.斜面地における地下1階の構造躯体の計画に当たり、土圧・水圧対策等について特に考慮したこと
【傾斜した支持地盤の場合】
A.
- 土圧・水圧を受ける地下1階の外壁は耐力壁とし、厚みを300mmとし、鉄筋を密に入れることで曲げ強度上げ、ひび割れを抑える計画とした。
- 構造スリットを設けない耐力壁とし、漏水対策を考慮して二重壁とした。
- 基礎については、偏土圧を受けるために土圧による水平力に十分対応できるよう、根入れ深さを2mとした。
- 接地圧も転倒により、回転力の影響から大きくなるため、「べた基礎」を採用し、接地圧を分散させる計画とした。
ぜひこの記事を活用して、何回も繰り返し学習しよう!
下記に「計画の要点(記述)対策」のまとめ記事を載せます。他の記述対策もしてみてください!
最後に…おすすめの通信講座「Studying」
独学の方や金銭的に資格学校に通うことが難しい方に「Studying」がオススメです!
スマホやPCで動画講義が見れるので、隙間時間に学習できます!
無料講座もあるので、ぜひ下のリンクから試してみてください!
コメント