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【H27年出題】免震構造における対応とポイント/一級建築士製図試験

製図試験

平成27年度一級建築士製図試験で“免震構造”の課題が出題されました。一度出題された課題は、今後も出題される可能性が高いため、把握しておく必要があります!

私は一級建築士製図試験を3回受験しており、角番(3年目)でなんとか合格することができました。しかしその3年間、過去に出題された課題を何度もこなすなど、たくさん遠回りしてきました。

そこでこの記事では、“免震構造”の課題が出題された際に受験生の方々が迷わずに解答できるように計画の仕方をまとめて解説します。

「この記事を読むメリット」

  • “免震構造”における対応とポイントが分かる!
  • “免震構造”の部材・クリアランス等が分かる!

私が3年かけて培ってきたノウハウや経験を凝縮しました。計画で迷いたくない人は最後まで読んでください!

下記の記事では、3年間経験してきて「実際に使用してみて役立った製図道具」を厳選してまとめています!

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はじめに

平成27年度の試験で「基礎免震構造」が指定され、下記に関する構造計画を問う問題が出題されました。

  • “基礎免震構造”に関する基本的な知識
  • “目標耐震性能”を達成するために考慮したこと
  • 免震層の“配置”“クリアランス”“Exp.J”について考慮したこと
  • 地震が発生した際、“給排水衛生設備”“電気設備等”について考慮したこと

これらの問題が出題されても解答できるように広範囲な知識を身につけておくことが重要です!
しっかり対策していきましょう!

対応とポイント

クリアランスの確保

水平方向におけるクリアランスの目安は、地震時の設置変位量の1.5倍~2倍程度にあたる40~70cm程度設けるケースが多いです。

今回の計画では水平方向のクリアランスに余裕を持たせる60cm程度のクリアランスで計画しています。

また地中梁のサイズは、5階建て程度までは500×1,500で計画しましょう!

落下防止措置

水平変位時において、クリアランスに人や物が落下しないように「せりあがり式Exp.Jカバー」を設けるか、人が入らないようにガードを設ける必要があります。

免震層

免震構造の免震層には、主に「高減衰型積層アイソレータ」を計画します。

ゴム材料自体に高いエネルギー吸収性能を与えた積層ゴムで、“ばね機能”と“減衰機能”を一体化した免震部材として広く採用されています。

建物荷重を支持し、地震時には水平方向に変形することで、建物への伝達を軽減する役割を担っています!

メンテナンス性

免震構造は地震時において、安全性の多くを“免震部材”に依存しており、その機能を十分に発揮することが求められます。

そのため、免震部材の健全性を保つために維持管理がとても重要です!

点検を容易に行えるスペースとして、底盤天端から基礎梁下端まで1,200mm以上を確保しましょう!

目標耐震性能

免震構造の課題に付随して「目標耐震性能」の記述が出題されることがあります。ぜひ覚えておきたいです。

Q. 目標耐震性能を達成するために考慮したこと

A.解答

  • 多数の者が利用する施設であるため、官庁施設の総合耐震計画基準における耐震安全性の構造体の分類として、Ⅱ類に設定した。
  • 大地震後、構造体の大きな補修をすることがなく、建築物を使用できることを目標とし、人命の安全確保に加えて、十分な機能確保が図られている状態を目指すために、必要保有水平耐力割り増しを1.25とすることで、安全性の高い建築物とした。

「目標耐震性能」とは?

  • 想定する地震力に対して、建築物の損傷がどの程度とするか(耐震性能)の目標を設定すること

多数の者が利用する施設として構造体を「Ⅱ類」相当を目標とするとよいでしょう!

免震層を縦断する配管・配線

免震層を縦断する設備配管及び電気配線には大きな水平追従能力を持たせる必要があります。

そのため、設備配管などは可とう性のある「免震継手」を用いる計画にしましょう!

平面図の表現

Exp.Jカバーは変位時、外側にせり出すため、パネル長さ+可動スペース境界や障害物がかからないように計画する必要があります!

また課題の記載によりますが、平成27年度においては“Exp.Jの位置を点線で示す”“免震層への点検用出入口等を示す”ように指示されていました。

表現方法をチェックしておきましょう。

断面図の表現

断面図においては免震層の断面を図示しないといけないため、各種の寸法を把握し、スムーズに書けるようにしておきたいです!

ひよこ君
ひよこ君

以上で、免震構造における対応とポイントの説明は終わりだよ!

ぜひこの記事を活用して、しっかりと対策をしよう

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一級建築士

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