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【H8・29年出題】斜面地における対応とポイント/一級建築士製図試験

製図試験

一級建築士製図試験の受験者において“斜面地”“勾配屋根”の課題が出題された際に「計画の仕方が分からない」と悩む人が非常に多いです。

私は一級建築士製図試験を3回受験しており、角番(3年目)でなんとか合格することができました。しかしその3年間、過去に出題された課題を何度もこなすなど、たくさん遠回りしてきました。

そこでこの記事では、“斜面地”や“勾配屋根”の課題が出題された際に受験生の方々が迷わずに解答できるように計画の仕方をまとめて解説します。

「この記事を読むメリット」

  • “斜面地”における対応とポイントが分かる!
  • “勾配屋根”が指定された際の対応が分かる!

私が3年かけて培ってきたノウハウや経験を凝縮しました。計画で迷いたくない人は最後まで読んでください!

下記の記事では、3年間経験してきて「実際に使用してみて役立った製図道具」を厳選してまとめています!合わせてご覧になってください!

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敷地条件

過去に平成8年の“景勝地に建つ研修所”、平成29年度“小規模なリゾートホテル”において「斜面地」の敷地が出題されています。

どちらの課題も高低差4mの南下がり傾斜地という敷地条件となっています。

高低差4mは1層分の階高に相当するため、地下1階部分の階高をこの4mに合わせるのが適切です。

また“斜面の高低差”が小さい場合・大きい場合が想定されますが、いずれにせよ地形の掘削を極力少なくし、「経済性に配慮」することが重要になってきます。

対応とポイント

経済的な計画

経済性に配慮するために「地形の掘削を極力少なくする」必要があります。
下記のポイントに配慮して計画を行ってきましょう!

  • 地下部分は2~3スパン程度に収める。
  • 各スパンの間隔を狭くする。

基礎構造

地下部分と地上部分でスパンが異なる場合、「べた基礎と独立基礎の併用」で計画しましょう!

部分的に独立基礎を計画することで、一体的にべた基礎を計画するよりも掘削量を少なくでき、経済的に有利になります。

計画の要点等(記述)で書くことができるため、オススメです!

土圧・水圧対策

地下1階の構造躯体における土圧・水圧対策等について、計画の要点等(記述)で問われることがあります。

土圧・水圧対策等について、下記のポイントが重要になってきます。

  • 外壁の厚みを300mmで計画する。
  • 漏水対策を考慮して“二重壁”で計画する。
  • 鉄筋を密に配筋することで曲げ強度を上げる。
  • 構造スリットを設けない“耐力壁”とする。

ドライエリアの配置

地上レベルにサービス用駐車場を配置し、地下部分に設備スペースを計画する場合、メンテナンスに配慮して「ドライエリア」を計画する必要があります!

ドライエリアに面して設備スペースを設け、“外部扉”を計画すると設備機器の搬出入や更新が容易に行えることができます。

また上り下りするための「タラップ」も忘れずに計画するようにしましょう!

勾配屋根への対応

斜面地の課題では付随して屋根部分を勾配屋根で計画するように指定されることがあります。
勾配屋根を計画する場合、下記のポイントに配慮して計画を行ってきましょう!

  • 屋根勾配を2/10以下で計画する。(課題で指定された場合、それに従う)
  • 勾配屋根の軒の出は1mとすることにより、建築面積に含まない計画とする。(1m以上突き出して計画する場合は、突き出している部分から1m後退した部分までが建築面積に含まれるため注意が必要!)
  • 屋根面に“開閉式のトップライト”“太陽光発電パネル”を計画することで、創エネに配慮する。
ひよこ君
ひよこ君

以上で、斜面地における対応とポイントの説明は終わりだよ!

ぜひこの記事を活用して、しっかりと対策をしよう

下記の記事では、学習の参考となる令和6年度(2024年度)一級建築士製図試験「大学」のまとめ記事を掲載しています!合わせてご覧になってください!

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一級建築士

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