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【設計の特徴】長岡リリックホール(伊東豊雄氏)|一級建築士学科試験 新潟県建築巡り

学科試験

一級建築士学科試験を勉強する受験生において、計画「建物事例」の問題に苦労している方は、非常に多いと思います。ですが、写真付きで設計の特徴を把握することで暗記がしやすくなります。

一級建築士学科試験に出題された建築物を中心に新潟県の建築巡りをしてきました!

この記事では、全国における文化ホールの平均稼働率が5割強の中、稼働率が7割を超える「長岡リリックホール(設計:伊東豊雄氏)」について設計の特徴を多くの写真を用いて、まとめています。

過去に出題されていない建築物ですが、有名な建築物のため、今後出題される可能性があります。ぜひチェックしてみてくださいね!

この記事を読むメリット

  • “長岡リリックホール”の建築概要を知ることができる!
  • “長岡リリックホール”の設計特徴を知ることができる!
  • “長岡リリックホール”の写真を見ることができる!

≫ 名作公共建築の建物事例 Vol.1はこちらから

建築概要

  • 所在地  :新潟県長岡市千秋3丁目1356−6
  • 主要用途 :文化施設
  • 設 計  :伊東豊雄建築設計事務所
  • 施 工  :大林・小杉芸文建築特定共同企業体
  • 敷地面積 :37,666㎡
  • 建築面積 :6,682㎡
  • 延床面積 :9,708㎡
  • 階 数  :2階
  • 構 造  :RC造、一部S造
  • 竣 工  :1996年
  • 公式URL :https://www.nagaoka-caf.or.jp/lyric/

“長岡リリックホール”とは?

ハイブ長岡(産業交流会館)や県立近代美術館、長岡造形大学などのデザイン豊かな施設が集積する長岡の文化情報の発信地「千秋が原ふるさとの森」に立地しています。

シューボックス型の「コンサートホール」とプロセニアム形式の「シアター」があり、仕様の異なる10室の「スタジオ」が設けられています。

地域に根づいた文化活動の「創造の場」「発表の場」になっています。

設計の特徴

建物へ誘う“グランドウェー” “スカイウェー”

グランドウェー

敷地西側に隣接している“ハイブ長岡(産業交流会館)”からグランドウェー(歩廊)が伸びている配置計画となっています。

全長約110mのグランドウェー(歩廊)を通ることにより、雨や雪の影響を受けずにアプローチすることができます!

スカイウェー

敷地東側に隣接している“県立近代美術館”からもスカイウェー(空中歩廊)が伸びています。

低く抑えられた“建物ボリューム”

敷地東側には信濃川が流れ、南側には自然豊かな公園が隣接しており、平坦な景色が広がる周辺環境となっています。

このような敷地条件から建物ボリュームを小さくすることにより、自己表現が弱くなり、“自然環境と調和”するように計画されています!

伸びやかな曲線を描く“屋根”

屋根は“アルミパネル”で覆われており、雪止めのために深い溝が長手方向に切られ、ストライプ状のパターンが大きく波打っています。

“丘のような屋根”を形成したいという設計者の意図から、このような屋根形状になりました。

当初は芝生が屋根の上まで連なり、人々が屋根の上も散策できるように計画する予定だったのですが、市からの強い要請でこの屋上緑化計画はなくなったそうです。

ひよこ君
ひよこ君

屋根の上も歩けたら、もっと面白い施設になっただろうな~

白樺並木を表現した“白い柱”

白い柱スパンは約7.5mで、高さは3~9mと多岐にわたり、点在する木々のように不規則に立てられています。

“白樺並木”を表現しており、忙しい日々の日常を忘れて非日常の世界へ入るための演出になっています!

野外に佇む“ポケットステージ”

野外に設置された“ポケットステージ”では、コンサートなどの催しものが開催されるそうです。

屋根を円形にくり抜かれた部分から光が差し込み、まるで“スポットライト”のようでした!

市民の憩いの場“ホワイエ”

“ホワイエ”は静かな時間が流れ、窓から明るい光が差し込む開放的な空間になっていました。

自分は公演がない日に訪れたのですが、読書や散歩、談笑している方もいて、“市民の憩いの場”になっていると感じました。

透明で軽やかな“網入りガラス製波板”

コンサートホール入口の円筒には“網入りガラス製波板”が使われていました。

内部と外部空間の境界を曖昧にさせるファサードの透明ガラスとは異なり、コンサートホールという場を明確にするサインとして“網入りガラス製波板”が使われているように感じました!

内部を明るく照らす“光の円筒”

施設中央には、内部を明るく照らす“光の円筒”が配置されています。

下部には池が設けられていて、将来、鯉を泳がせる計画もあるそうです!

織物のように織り込まれた“天井材”

ホワイエの天井には、織物のように編みこまれた金属板のパターン張り巡らされています。

天井面との間に金属板が設けられていて、内部空間に柔らかな印象を与えているように感じました!

有機的な曲線の“ベンチ”

伊東豊雄事務所出身の“クライン・ダイサム・アーキテクツ”がデザインしたクネクネと曲がったユニークなベンチが置かれており、空間に彩りを添えていました!

ひよこ君
ひよこ君

以上で「長岡リリックホール」の紹介は終わりだよ!
平成30年度に「地域創造大賞(総務大臣賞)」を受賞した素晴らしい建物だから、ぜひ皆さんも一度訪れてみてね~!

↓下記の記事では「新潟県内のおすすめ建築物16選」をまとめて解説しています。

最後に…おすすめの通信講座の紹介「Studying」

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