一級建築士学科試験を勉強する受験生において、計画「建物事例」の問題に苦労している方は、非常に多いと思います。ですが、写真付きで設計の特徴を把握することで暗記がしやすくなります。
一級建築士学科試験に出題された建築物を中心に新潟県の建築巡りをしてきました!
この記事では、2014年文化会館部門において“グッドデザイン賞”受賞など、数多くの受賞歴がある「秋葉区文化会館(設計:新居千秋氏)」について設計の特徴を多くの写真を用いて、まとめています。
過去に出題されていない建築物ですが、有名な建築物のため、今後出題される可能性があります。ぜひチェックしてみてくださいね!
この記事を読むメリット
- “秋葉区文化会館”の建築概要を知ることができる!
- “秋葉区文化会館”の設計特徴を知ることができる!
- “秋葉区文化会館”の写真を見ることができる!
建築概要
- 所在地 :新潟県新潟市秋葉区新栄町4−23
- 主要用途 :文化会館
- 設 計 :新居千秋都市建築設計
- 施 工 :大成・田中・伸晃特定JV
- 敷地面積 :17,165㎡
- 建築面積 :2,848㎡
- 延床面積 :2,997㎡
- 階 数 :2階
- 構 造 :RC造、一部S造
- 竣 工 :2013年
- 公式URL :https://akiha-bunka.com/
“秋葉区文化会館”とは?
秋葉区の“新たな地域文化の創造”と“地域交流の活性化”を願い、利用する人が心地良さを感じることができることを目的とした「文化会館」です。
周辺は越後平野が広がる丘陵地となっており、「文化の里山」をテーマに計画されました。
“496席のホール”のほか、“練習室” “録音設備の整ったスタジオ” “会議室”や“楽屋”も利用可能です。
「第29回村野藤吾賞」や「2014年グッドデザイン賞」を受賞し、注目されている建築物です!
設計の特徴
里山をイメージした“全方位ファサード”
新潟県越後平野の丘陵「新津丘陵」をモチーフにした“里山”のような美しい外観が特徴的です。
平面形状は正円ではなく、46の半径を持つ歪んだ接円弧で計画されています。
これにより、360度どの方向から建物を見ても、異なるファサードとなっています!
建物周囲を囲む“水盤と緑”
建物を囲むように“水盤と緑”が配置されており、敷地全体が「公園」のような空間になっています。
地域の人達が散歩をしたり、子ども達が遊び場として活用していたりしていました。
水盤に反射して映った建物の姿は、とても綺麗でした!
円形の庇が伸びる“アプローチ”
建物のアプローチ部分には庇が伸びており、雨の日や雪の日でも濡れずに内部へと入ることができます!
開口部上部に照明が設けられており、夜になると“幻想的な”姿が見れます!
屋上回廊へと繋ぐ“屋外螺旋階段”
屋上回廊へと繋ぐ“屋外螺旋階段”が敷地南側に設けられており、誰でも気軽に上がることができます!
秋葉区内を見渡せる“屋上回廊”
回廊は所々で幅が狭くなっていたり、広くなっていたり、凹んでいたりとおもしろい形状をしていました。
大開口部からは、ホールやカフェの様子を外から見ることができます。
途中に機械室の外部扉が配置されていたことから、メンテナンス通路としても活用されていると感じました!
ねじれながら伸びる“構造体”
ホールにおいて、片持ち梁がうねりながら天井に吸い込まれていく造形に圧倒されました!
とても高度な構造設計技術と施工技術だと感じました!
天井に敷き詰められた“円形パンチングメタル”
ホールにおける、天井の仕上げに“円形のパンチングメタル”に枠を付けたユニットが計画されていました。
練習室やスタジオも同じ仕上げになっており、パンチングメタルの上にグラスウールを乗せることで、吸音効果を生む工夫をしているとのことです!
以上で、「秋葉区文化会館」の紹介を終わりだよ!
残念ながら“文化ホール”には入れなかったけど、とても勉強になったよ!
ぜひ皆さんも一度訪れてみてね~!
↓下記の記事では「新潟県内のおすすめ建築物16選」をまとめて解説しています。
最後に…おすすめの通信講座の紹介「Studying」
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