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【設計の特徴】十日町産業文化発信館「いこて」(手塚建築研究所)|一級建築士学科 新潟県建築巡り

学科試験

一級建築士学科試験を勉強する受験生において、計画「建物事例」の問題に苦労している方は、非常に多いと思います。ですが、写真付きで設計の特徴を把握することで暗記がしやすくなります。

一級建築士学科試験に出題された建築物を中心に新潟県の建築巡りをしてきました!

この記事では、十日町産業文化発信館「いこて」(設計:手塚建築研究所)について設計の特徴を多くの写真を用いて、まとめています。

過去に出題されていない建築物ですが、有名な建築物のため、今後出題される可能性があります。ぜひチェックしてみてくださいね!

この記事を読むメリット

  • “いこて”の建築概要を知ることができる!
  • “いこて”の設計特徴を知ることができる!
  • “いこて”の写真を見ることができる!

≫ 名作公共建築の建物事例 Vol.1はこちらから

建築概要

  • 所在地  :新潟県十日町市本町5-39-6
  • 主要用途 :喫茶店・集会所
  • 設 計  :手塚貴晴+手塚由比/手塚建築研究所
  • 施 工  :株式会社 丸山工務所
  • 敷地面積 :1,382.37㎡
  • 建築面積 :311.90㎡
  • 延床面積 :489.25㎡
  • 階 数  :2階
  • 構 造  :W造
  • 竣 工  :2015年
  • 公式URL :https://ikote.net/

十日町産業文化発信館「いこて」とは?

「多目的スペース」「飲食店」を併設した施設です。

建築物の名称となっている「いこて」とは“行こうよ”や“いいね”を意味する十日町の方言です。

1階は「飲食店」で、昼は“カフェ”で11時~17時まで営業、夜は“日本酒バー”で17時~22時まで営業しています。

2階は「多目的スペース」で、“ダンス”・“子育てイベント”・“会議”など何でも使える自由空間になっています。

2階「多目的スペース」

設計の特徴

“かまくら”を彷彿とさせるファサード

駅から続くアーケードを残し、商店街の建物として建っています。

冬の風物詩である“かまくら”を彷彿とさせるファサードが特徴的で、木製カーテンウォールにより、外部から店内の様子がみえる開放的な計画になっています。

太いささらが特徴的な“屋外階段”がファサードにアクセントを加え、直接2階の「多目的スペース」に行けるように計画されています。

「かまくらのイメージ

空と同化する“屋根”

屋根と蔀戸の外部仕上げは“塩化ビニール系シート防水”としており、曇りの日や雪の日は空と同化し、正面のファサードである「木造大架構」が浮かび上がるように計画されています!

3mを超える積雪時には建物が雪に埋もれ、地面と屋根が一体となり、側面方向から歩いて頂部まで登ることができるそうです!

ひよこ君
ひよこ君

冬の時期にも訪れてみたいな~!

“雁木空間”の復活

十日町市にはかつて、風情がある雪国の“木造雁木”が存在していました。

現在では“木造雁木”は“鉄骨のアーケード”に変貌し、他地域の商店街と変わらない街路空間になってしまいました。

「いこて」を建設することにより、雪の街ならではの“雁木空間”を復活させたいという設計者の願いがあり、計画されました。

“雁木空間”は建物の一部ですが、常に開かれていて、誰でも東西方向を通り抜けることができます!

建物両脇の“大きな蔀戸”

建物の両脇には“大きな蔀戸”が計画されており、蔀戸を跳ね上げることで軒下空間を形成しています。

自分が訪ねた時は、テラス席の雨除けとして活用されていました!

月に2回開催される「ファーマーズマーケットの出店スペース」としても活用されているそうです。

建物を支える“ドーム構造”

建物は“ドーム構造”で計画されており、内部空間には柱を設けない大空間を可能にしています!

ドーム構造は積雪にも地震にも強いため、豪雪地である十日町市には、ぴったりな構造だと感じました!

居心地の良い“店内空間”

温かみのある“木質空間”

1階「飲食店」の室内空間は木材に囲まれており、天井を張らない“剥き出し天井”で、開放的な空間が形成されていました!

“座敷席”や“掘りごたつ式テーブル”

掘りごたつ式の大きな角テーブルや、座敷に備えられた大きな丸テーブルが設けられています。

著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

“座敷席”は寝転がることができるので、小さなお子さんや赤ちゃんがいる子供連れのお客さんが利用してました!

“座敷席”の様子

一人でも気軽に行ける“カウンター席”

オープンキッチンの側にはカウンター席が設けられていて、お昼休みの社会人の方など一人でも利用しやすいです!

“可変性”のある室内空間

客席の中央部分に“建具のレール”が設けられており、可動間仕切りにより、状況に応じて仕切れるように計画されていました。

1階は少人数の宴会にも利用しやすいと感じました!

雰囲気を創る“ダクトレール照明”

天井の梁部分には“ダクトレール”が設けられており、ペンダントライトにより、柔らかくおしゃれな雰囲気を創出しています。

地元の生産者から仕入れた“美味しい料理”

自分はランチタイムの時間に訪ねました!

料理は十日町の食材をふんだんに使った定食やパスタなどに加え、一品料理も取り揃えているようです。

自分は「十日町おそうざい定食」を、同伴者は「妻有ポークのヒレカツ定食」をいただきました!栄養たっぷりでとても美味しかったです!

ごはんは一杯までおかわり無料ということなので、食べ盛りの学生さんのことも考えられています。

※下記の画像・値段は2024年5月時点のものです。現在と情報が異なる可能性があります。

「十日町おそうざい定食(1,300円)」
「妻有ポークのヒレカツ定食(1,200円)」
ひよこ君
ひよこ君

以上で、十日町産業文化発信館「いこて」の紹介はおわりです!

昼も夜も営業しているそうなので、気になった方は訪ねてみて下さい!

↓下記の記事では「新潟県内のおすすめ建築物16選」をまとめて解説しています。

最後に…おすすめの通信講座の紹介「Studying」

一級建築士試験において、独学の方や金銭的に資格学校に通うことが難しい方に「Studying」がオススメです!

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