一級建築士学科試験を勉強する受験生において、計画「建物事例」の問題に苦労している方は、非常に多いと思います。ですが、写真付きで設計の特徴を把握することで暗記がしやすくなります。
一級建築士学科試験に出題された建築物を中心に新潟県の建築巡りをしてきました!
この記事では、平成25年度に出題された新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」(設計:長谷川逸子氏)について設計の特徴を写真を用いて、まとめています。
この記事を読むメリット
- “りゅーとぴあ”とは何か分かる!
- “りゅーとぴあ”の建築概要を知ることができる!
- “りゅーとぴあ”の設計特徴を知ることができる!
建築概要
- 所在地 :新潟県新潟市中央区一番堀通町3−2
- 主要用途 :コンサート、演劇、講演会
- 設 計 :長谷川逸子建築計画工房
- 施 工 :鹿島建設
- 建築面積 :25,100㎡
- 延床面積 :10,062㎡
- 階 数 :地上6階/B1階
- 構 造 :SRC造
- 竣 工 :1998年10月
- 公式URL :https://www.ryutopia.or.jp/
“りゅーとぴあ”とは?
1998年に文化・建築・環境の調和をはかり、音楽や舞台芸術の中心・発信地として計画された文化会館です。
市民公募によって、新潟の代名詞“柳都”と“ユートピア(理想郷)”を合わせ「りゅーとぴあ」と名称がつけられました。
設計の特徴
憩いの場“空中庭園”
りゅーとぴあは白山公園内に建てられていて、公園内には“6つの空中庭園”が配置されています。
それぞれの庭園は遊歩道で繋がれていて、気軽に訪れることができます。
館内スタッフさんが手入れしているそうで、すごく綺麗で癒される空間でした!
自分が訪ねた時は、園児たちが遊び場として活用していました!
理想的な空間の使い方だと感じました!
自然豊かな“遊歩道”
空中庭園やりゅーとぴあを繋げるように“遊歩道”が配置されていました。
遊歩道は木々に囲まれているため、散歩していてとても気持ちが良かったです!
日常的に地域の人々のジョギングコースとして活用されているそうです。
発表の場にもなる“螺旋スロープ”
北東側には、螺旋状に上昇するスロープによる空中庭園があります。
中央部分をステージとして、野外劇場としても活用されるそうです!
透明感を与える“ガラスカーテンウォール”
外壁面は楕円上のガラスカーテンウォールで覆われており、透明感のあるファサードを形成しています。
内部に自然光が入り込み、明るく開放的な空間にします。
開放的な“ロビー”
天井高が高い開放的なロビーがあり、ここを起点に劇場やレストラン、ギャラリー、庭園へとアクセスする配置構成となっています。
東西方向へ通り抜けられるため、市民の方々は気軽に訪れることができますね。
東側入口には休憩スペースやカフェがあり、市民の憩いの場となっています!
中央には、館内外のポスターやチラシが約30mにわたり並んでいました。
全国のイベント情報がこれだけ集まっているのは、新潟県内では「りゅーとぴあ」だけだそうです。
光を採り入れる“中庭”
5階の能楽堂へと繋がる通路に隣接するように「中庭」が配置されていました。
茶室としても利用可能な楽屋からも眺めることができる配置計画となっています。
照明が設置されているので、夜の公演ではライトアップされ、雰囲気がありそうです。
街並みを展望できる“屋上庭園” “展望ラウンジ”
6階には新潟市内の街並みを展望できる“屋上庭園” “展望ラウンジ”が設けられています。
自分が訪れた時は特にイベントを行っていませんでしたが、地域の人達が談笑したり、学生が勉強をしたりして過ごしていました!
屋上庭園の芝生の上を歩くことができなかったのは、少し残念でした。
過去問(平成25年:No.14)
Q. 新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」(新潟県新潟市)は、本体施設の屋上庭園と複数の浮島状の空中庭園が回遊性をもつペデストリアンデッキで結ばれ、公園と一体化したパブリックスペースを形成している。
A. ○(正しい)
残念ながら、コンサートホールや劇場は見学できませんでしたが、屋上庭園やロビーを見学するだけでも一見の価値があります!
ぜひ皆さんも訪れてみてね~!!
↓下記の記事では「新潟県内のおすすめ建築物16選」をまとめて解説しています。
最後に…おすすめの通信講座の紹介「Studying」
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