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【栃木県建築巡り】有名建築家が設計したおすすめ建築物18選|一級建築士が実際に訪れてセレクト!

おすすめ建築物

建築巡りをしようと考えている方で「栃木県で有名建築家が設計した建築物って何があるのだろう?」と疑問に思う方がいると思います。

栃木県には旧イタリア大使館別荘本邸(設計:アントニン・レーモンド)を筆頭に有名建築家が設計した建築物がたくさんあります。そこで一級建築士である私が実際に訪れてみて、印象に残った建築物をピックアップしました!

この記事では「栃木県内のおすすめ建築物18選」をまとめて解説しています。有名建築家の作品だけでなく、歴史的建造物も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

この記事を読むメリット

  • 栃木県内のおすすめ建築物を知ることができる!
  • 建築物の“所在地”や“設計者”などを知ることができる!
  • おすすめ建築物の写真を見ることができる!

今回紹介する建築物で“googlemapの地図情報”“館内撮影が可能なのか”などを示しているので、ぜひ訪れる時の参考にして下さい!

≫ 青森県のおすすめ建築物16選はこちらから

栃木県内のおすすめ建築物18選

那須町内のおすすめ建築物2選

那須・芦野 石の美術館

米を貯蔵していた古い石蔵を再利用し、石を素材とする「アートやクラフトの展示空間」として再生させた美術館。

栃木県産の“芦野石”や福島県特産の“白河石”を使用するなど、石の技術やデザインを各所で見ることができる。

建築空間自体が鑑賞対象となっており、個性的で非日常的な景色を楽しむことが出来る。

  • 所在地  :那須郡那須町芦野2717−5
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2000年
  • 公式URL:https://stonemuseum.jp/
  • 撮 影  :○

那須歴史探訪館

旧奥州街道沿いの宿場町、那須町芦野の再生を目指した「シビックコア型の博物館」

町の歴史を「道」をテーマに表現しており、四季折々に変化を見せる那須の自然に培われた風土や歴史に触れることができる。

ガラスの外側に押縁をあらわさないディテールにより、ガラスの透明性を印象付けている。

那須塩原市内のおすすめ建築物2選

那須塩原市図書館 「みるる」

JR黒磯駅前に建つ「図書館」であり、駅前広場とシェルターが整備されている。

共通の屋根形状とすることで、来訪者が一体として認識できるように配慮されている。

1階に“アーバントレイル(大通り)”が通り道として配置され、カフェやラボ・児童スペースなどの空間が緩やかに接することで、交流が育まれる場所となっている。

“放射状の本棚”でプランが構成されており、空間を緩やかに分けることで視線が抜けて、活動が重なり合うように計画されている。

  • 所在地  :那須塩原市本町1−1
  • 主要用途 :図書館
  • 設 計  :UAo
  • 竣 工  :2020年
  • 公式URL:https://www.nasushiobara-library.jp/
  • 撮 影  :○
著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

1階が通り道となっているため、気軽に利用できる計画となっています。
毎日通いたくなるような空間でした!地元の方が羨ましい!

那須塩原市まちなか交流センター「くるる」

“人と食を育む交流の家”というテーマで計画された「地域交流センター」

“能動的な市民活動の場”、“目的を持たずに訪れる人々の居場所”、“広場”のような建築のあり方を目指し設計された。

地元食材を活用したフードコートやパブリックビューイングなどのイベントを行うことで、地域の賑わいを創出する空間となっている。

大田原市内のおすすめ建築物1選

栃木県なかがわ水遊園

十二面体のガラスドームが印象的な「水族館」

十二面体とすることで周囲から見る角度により、姿が異なって見えるように意図されている。

1階の展示空間を見終えた後、来館者は“アクリルチューブ”を渡り、2階まで上がっていく仕掛けとなっている。

屋上庭園へはどこからでもスロープによって上がることができ、那珂川と箒川の合流を一望することができる。

  • 所在地  :大田原市佐良土2686
  • 主要用途 :水族館
  • 設 計  :古市徹雄都市建築研究所・佐藤総合計画JV
  • 竣 工  :2001年
  • 公式URL:https://tnap.jp/
  • 撮 影  :○

那珂川町内のおすすめ建築物1選

那珂川町 馬頭広重美術館

シビックコア型と呼ばれる「地域密着型の美術館」を目指して計画された。

東側の美術館機能「静」と西側のレストラン・売店「動」の二つの領域の間に多目的な庇下空間「街道」が配置されている構成。

地元産の八溝杉を用いた120mmピッチの“木ルーバー”で屋根から壁まですべて覆われた外観が特徴的で、粒子状の様々な光が内部に入り込む。

  • 所在地  :那須郡那珂川町馬頭116−9
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2000年
  • 公式URL:http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/
  • 撮 影  :○
ひよこ君
ひよこ君

腐食が進んでいる屋根ルーバーの改修工事が決まったみたいだね!
生まれ変わった姿が今から楽しみ!

高根沢町内のおすすめ建築物3選

宝積寺駅

駅という単体の建築をデザインするのではなく“高根沢町の西と東を繋ぐこと”、“ちょっ蔵広場と駅を繋ぐこと”を目的とした「駅舎」

駅舎上屋の天井に“ラワン材構造用合板”を用いることで、かつての鉄道駅舎が持っていた暖かい軽やかさを再現している。

階段・通路の屋根を支える柱を細くすることで、開放的な視界を与え、どこからでも人々の営みを見ることができるように計画している。

ちょっ蔵広場

「光と風が通り抜けるイメージ」で設計した広場である。

フランク・ロイド・ライト設計の“旧帝国ホテル”でも利用されたことでも有名な「大谷石」を使った組積造が特徴的。

広場では月に数回、イベントやライブが行われており、多くの人で賑わいをみせる。

著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

自分が訪れた時は「ちょっ蔵ホール」でバンドの練習がされていて、心地よい音色が周囲に響き渡ってました!

宝積寺駅前グリーンシェルター

細いステンレスを格子状に組み合わせて、部材を構成した連続する門型のフレームで構成された「休憩所」である。

シェルターは植栽で覆われており、パーゴラのような空間となっている。

細いステンレスメッシュにより存在感を消し、周囲の風景の中に溶け込んでいる。

  • 所在地  :塩谷郡高根沢町宝積寺
  • 主要用途 :休憩スペース
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2005年
  • 撮 影  :○

日光市内のおすすめ建築物4選

JR日光駅

大正元年に建てられたルネサンス様式の建築物で、シンメトリーの外観が特徴的な「駅舎」であり、2009年に内装を大幅に刷新した。

関東の駅百選において「明治時代の面影を残す白亜の木造建築の駅」として選定されている。

2階にある“旧第一待合室(現在:ホワイトルーム)”は一般に開放されており、シャンデリアを支える天井のレリーフは当時のものである。

  • 所在地  :日光市相生町
  • 主要用途 :駅舎
  • 設 計  :JR東日本建築設計(改修)
  • 竣 工  :2017年(改修)
  • 公式URL:https://www.tochigiji.or.jp/spot/s6239
  • 撮 影  :○

日光東照宮

自然の地形を生かした参道や階段を用い、バランス良く配置された社殿群が“荘厳な宗教的空間”を創り出している。

漆や極彩色が施され、柱などには信仰形態や学問・思想があらわす数多くの彫刻が飾られている。

社殿群は平成11年12月「世界文化遺産」に登録されている。

  • 所在地  :日光市山内2301
  • 主要用途 :神社
  • 設 計  :中井清正
  • 竣 工  :1617年
  • 公式URL:https://www.toshogu.jp/
  • 撮 影  :△(拝殿内は撮影禁止)

旧イタリア大使館別荘本邸

レーモンドの設計によって建てられた「別荘」を室内での展示だけでなく、建物自体を“展示物”とすることを目的とし2000年に改修された。

プランは一部活用のため、変更を行っているが、主要室はすべて現状のまま復元し、建具なども在来のものを補修して復旧を行っている。

2階寝室の内装にはスギ皮に代えて、ヒノキ・スギ・サワラ・カラマツなどの県内産の木材が用いられている。

  • 所在地  :日光市中宮祠2482−2482
  • 主要用途 :歴史館
  • 設 計  :アントニン・レーモンド
  • 竣 工  :1928年
  • 公式URL:https://www.nikko-nsm.co.jp/italy.html
  • 撮 影  :○
ひよこ君
ひよこ君

中禅寺湖を一望できる開放的な「広縁」がすごく魅力的だったよ!
ぜひ訪れてみてね!

旧英国大使館別荘

英国外交官であるアーネスト・サトウの個人別荘として1896年に建てられ、その後「英国大使館別荘」として復元した。

黒い板張りの外観が特徴的で、1・2階に大きく設けられた開口部により、豊かな自然を一望することができる。

2階の英国文化交流室は“カフェ”になっており、風景を眺めながら食事を楽しむことができる。

  • 所在地  :日光市中宮祠2482
  • 主要用途 :歴史館
  • 設 計  :ジョサイア・コンドル
  • 竣 工  :1896年
  • 公式URL:https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html
  • 撮 影  :○

宇都宮市内のおすすめ建築物3選

大谷資料館

大谷石採掘場跡を活用した資料館で、その歴史的価値から2018年に「日本遺産の構成文化財」に登録されている。

江戸中期~昭和34年頃までの“手堀り時代”の道具や採掘方法・運搬の移り変わりなどの資料を展示している。

地下60m程の“巨大な地下空間”となっており、コンサートや映画・能楽など幅広く利用されている。

  • 所在地  :宇都宮市大谷町909
  • 主要用途 :博物館
  • 竣 工  :1979年
  • 公式URL:http://www.oya909.co.jp/
  • 撮 影  :○

栃木県立美術館

日本における公立の「近現代美術館」の先駆けとして、1972年に開館している。

「内と外をつなぐ」というコンセプトで計画され、ガラス張りの壁面によって、館内と屋外がシームレスに繋がっている。

栃木県を中心とする国内の近現代美術だけでなく、西欧の近現代美術を軸に“版画”“挿絵本”“写真”“工芸”を含め9000点近くの作品を展示している。

  • 所在地  :宇都宮市桜4丁目2−7
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :川崎清
  • 竣 工  :1972年
  • 公式URL:https://www.art.pref.tochigi.lg.jp/
  • 撮 影  :✖

ライトキューブ宇都宮

北関東初の「会議中心型のコンベンション施設」であり、宇都宮の特産である“大谷石”を外装・内装に積極的に使用している。

来訪者の目線レベルでガラスを多く採用することで、閉じた印象のあるコンベンション施設を開かれた施設となるよう配慮している。

大谷石の施工において密に協議が行われ、モックアップを作成するなど、デザインと安全性の両方を考慮した施工方法とされている。

  • 所在地  :宇都宮市宮みらい1−20
  • 主要用途 :コンベンション施設
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2022年
  • 公式URL:https://light-cube.jp/
  • 撮 影  :○

益子町内のおすすめ建築物2選

道の駅 ましこ

周囲に広がる山並みに呼応するような“切妻屋根の大架構”が特徴的な「道の駅」である。

切妻屋根の位相差によって生まれるハイサイドライトより、内部空間に自然光が落ちるように計画されている。

両妻側の大開口部により“周囲の田畑や山並み”と“内部空間”が連続的に繋がり、農産物や料理が目前の風景と直接の関係をもっている印象を与える。

  • 所在地  :芳賀郡益子町長堤2271
  • 主要用途 :道の駅
  • 設 計  :マウントフジアーキテクツスタジオ一級建築士事務所
  • 竣 工  :2016年
  • 公式URL:http://m-mashiko.com/
  • 撮 影  :○

フォレスト益子

敷地斜面の広葉樹林に沿うようにカーブした建物形状が印象的な「複合施設」

国産杉材のLVLを折版形状に組み、スチールパイプの立体トラスと一体化架構とした「鉄骨と木造のハイブリッド屋根構造」が特徴的

居室が北側に面しているため、南側を棟にして“ハイサイドライト”を設けることで、明るく開放的な空間となるように配慮されている。

  • 所在地  :芳賀郡益子町益子4231
  • 主要用途 :遊歩道情報施設・レストラン・宿泊施設
  • 設 計  :内藤廣建築設計事務所
  • 竣 工  :2002年
  • 公式URL:https://www.town.mashiko.lg.jp/page/page000847.html
  • 撮 影  :△(展示室のみに限る)
ひよこ君
ひよこ君

以上で、栃木県におけるおすすめ建築物の紹介は終わりだよ。
最後まで見てくれてありがとう!参考になっていれば嬉しいです!

↓下記の記事では、青森県のおすすめ建築物16選を紹介しています!ぜひご覧ください。

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