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【岩手県建築巡り】有名建築家が設計したおすすめ建築物14選|一級建築士が実際に訪れてセレクト!

おすすめ建築物

建築巡りをしようと考えている方で「岩手県で有名建築家が設計した建築物って何があるのだろう?」と疑問に思う方がいると思います。

岩手県には高田松原津波復興記念公園 国営 追悼・祈念施設(設計:株式会社プレック研究所・株式会社内藤廣建築設計事務所JV)を中心に有名建築家が設計した建築物がたくさんあります。そこで一級建築士である私が実際に訪れてみて、印象に残った建築物をピックアップしました!

この記事では「岩手県内のおすすめ建築物14選」をまとめて解説しています。有名建築家の作品だけでなく、歴史的建造物も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

この記事を読むメリット

  • 岩手県内のおすすめ建築物を知ることができる!
  • 建築物の“所在地”や“設計者”などを知ることができる!
  • おすすめ建築物の写真を見ることができる!

今回紹介する建築物で“googlemapの地図情報”“館内撮影が可能なのか”などを示しているので、ぜひ訪れる時の参考にして下さい!

≫ 栃木県のおすすめ建築物18選はこちらから

岩手県内のおすすめ建築物14選

盛岡市内のおすすめ建築物3選

岩手銀行赤レンガ館

辰野金吾が設計した東北地方に唯一残る建築物であり、現役「銀行」として初めて重要文化財指定されている。

大きなドーム屋根を擁し、赤色レンガ外壁の要所に白色の花崗岩で飾る外観が特徴的。

棟の天井部分は四角形の隅を切った“八角形の形状”となっており、ハイサイドライトにより内部に光が降り注ぐ。

  • 所在地  :盛岡市中ノ橋通1丁目2-20
  • 主要用途 :重要文化財(建造物)
  • 設 計  :辰野・葛西建築設計事務所
  • 竣 工  :2016年(保存・修理)
  • 公式URL:https://www.iwagin-akarengakan.jp/
  • 撮 影  :△(撮影許可申請が必要)

もりおか歴史文化館

Photo by AT@wiki , CC BY-SA 2.0 , https://flic.kr/p/2o65RVFより

“旧岩手県立図書館”を“歴史文化館”に増改築したもので、岩手山をイメージした屋根の形状が特徴的である。

屋根には日本を代表する彫刻家である舟越保武氏(岩手県出身)が制作した「ふたば」という棟飾りがついている。

1階では“まち歩きや城跡巡りに役立つ情報”を発信し、2階展示室では“江戸時代に盛岡藩を治めた盛岡南部家に関わる資料”を展示している。

  • 所在地  :盛岡市内丸1−50
  • 主要用途 :歴史文化館
  • 設 計  :菊竹清訓建築設計事務所
  • 竣 工  :2011年(増改築)
  • 公式URL:https://www.morireki.jp/
  • 撮 影  :○

岩手県立美術館

萬鐵五郎・松本竣介・舟越保武などの岩手県ゆかりの美術家たちの作品群を中心とした作品を展示している「美術館」

南北に長い大空間「グランドギャラリー」岩手中央公園に開かれており、岩手山を眺めることができる空間である。

展示室はシンプルな箱デザインとすることで、作品鑑賞への集中を妨げる無駄な線や影を最小限にしている。

  • 所在地  :盛岡市本宮松幅12−3
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :日本設計
  • 竣 工  :2000年
  • 公式URL:https://www.ima.or.jp/
  • 撮 影  :△(展覧会による)

久慈市のおすすめ建築物1選

久慈市文化会館 アンバーホール

高さ43mの円錐形のエントランスホールが印象的な「コンサートホール」

波形の大きな屋根は“太平洋のうねり”や“周囲の山並み”をイメージしており、周辺環境に調和している。

内部は約1,200席を有する“大ホール”や“展示室”、“視聴覚室”などで構成されている。

展望台からは久慈海岸のを一望することができる。

釜石市のおすすめ建築物1選

釜石市民ホール TETTO

東日本大震災で被災した釜石市の中心市街地に賑わいを取り戻すことを目的として建てられた「市民会館」

“鉄の都”及びイタリア語で“屋根”を意味する「Tetto」から愛称がつけられた。

建物に繋がる連続したガラス屋根の“市民広場”が特徴的であり、文化的活動拠点として、多様な利用がなされている。

  • 所在地  :釜石市大町1丁目1
  • 主要用途 :多目的ホール
  • 設 計  :aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所
  • 竣 工  :2017年
  • 公式URL:https://tetto-kamaishi.jp/
  • 撮 影  :○

大船渡市のおすすめ建築物1選

大船渡市民文化会館・市立図書館 リアスホール

大船渡市の名所である“穴通磯(あなとおしいそ)”のようなゴツゴツした外観が特徴的

1100席の“大ホールゾーン”と図書館・アトリエ・スタジオ等の“ファクトリーゾーン”で構成される文化複合施設。

50回以上にわたり“市民参画型ワークショップ”が繰り返され、地元市民を巻き込んで設計が行われた。

  • 所在地  :大船渡市盛町下舘下18-1
  • 主要用途 :文化会館
  • 設 計  :新居千秋都市建築設計
  • 竣 工  :2008年
  • 公式URL:https://rias-hall.jp/
  • 撮 影  :○

気仙郡のおすすめ建築物1選

住田町役場

Ty19080914 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=76279581による

分散する町の役場機能をひとつの建物に集約するために築50年を経過した「庁舎」の建て替えを行った。

将来にわたって維持管理するという「地産地消・地域循環型経済」の理念に基づいて建設された。

独創的な大スパンの“トラス梁”や“ラチス壁”など構造・意匠共に優れた木造公共建築を具現化している。

  • 所在地  :気仙郡 住田町世田米川向96−1
  • 主要用途 :庁舎
  • 設 計  :前田建設工業・長谷川建設・中居敬一都市建築設計JV
  • 竣 工  :2014年
  • 公式URL:https://www.town.sumita.iwate.jp/
  • 撮 影  :○

陸前高田市のおすすめ建築物7選

陸前高田市 コミュニティセンター

東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の惨状を知ったシンガポールからの寄付金によって建設された「地域住民のためのコミュニティ施設」である。

復興住宅が隣接し、円形の広場を囲むように配置されており「住民のコミュニティの場」として賑わいを見せている。

多目的ホールとコミュニティ機能を持つ居室を分け、大屋根で繋いでいる。大屋根の中央には展示ギャラリーや交流スペースと一体となった開放感のある「吹き抜けのエントランス空間」が広がっている。

交流施設 ほんまるの家

人々の暮らしを見直し提案する「SUMIKA プロジェクト」の中の施設として使用されていた建物を移築してきたものである。

“高田町の本丸公園通りにあること”と“住民にとっての【家】のような存在に”という願いをこめ「ほんまるの家」と名付けられた。

木構造体で天井~壁まで四周囲われることにより、木陰の中にいるような落ち着きのある空間としている。

  • 所在地  :陸前高田市高田町大町106 まちなか広場
  • 主要用途 :交流施設
  • 設 計  :伊東豊雄建築設計事務所
  • 移 設  :2017年
  • 公式URL:https://www.honmaru.org/
  • 撮 影  :○

みんなの家

「4人の建築家」による共同設計で津波の塩害で立ち枯れした“スギ丸太19本”を柱にして、階段を螺旋状に外周を回すように設置した木造2階建ての建築である。

“土間スペースや縁側での団欒”や“最上部の物見台からの眺めを共有”することで、広く開かれた「コモンズ」となることが目指された。

現在は嵩上げ区域の一角であるお惣菜屋さん「おかず屋和笑輪(わわわ)」に隣接して再建されている。

  • 所在地  :陸前高田市高田町馬場前88
  • 主要用途 :休憩所
  • 設 計  :共同設計(伊東豊雄氏+乾久美子氏+藤本壮介氏+平田晃久氏)
  • 再 建  :2022年
  • 撮 影  :○

陸前高田市立博物館

東日本大震災で被災した「陸前高田市立博物館」と「海と貝のミュージアム」を統合し、災害復旧事業により再整備することを目的として計画された。

風雪を防ぐ深い軒下空間、軒天や内外装には“気仙スギ”が多く用いられ、温かく親しみやすい姿が見られる。

屋上の“展望デッキ”により、陸前高田の景観を一望することができる。

1階に展示室・2階に収蔵庫と機械室を設け、万一の水害時にも重要資料の安全環境を整え、災害時において早急な復旧を可能としている。

ひよこ君
ひよこ君

陸前高田市の豊かな自然や歴史を無料で見ることができるよ!
子ども達が楽しめるブースがたくさんあるので、ぜひ親子で行ってみて!

陸前高田市東日本大震災追悼施設

東日本大震災の追悼施設であり、「休憩所」「慰霊碑」の2つの建屋の間に気持ちを切り替える目印としての小さな「水盤」が設けられている。

慰霊碑を囲むように設置された“刻銘碑”には津波で犠牲になった人々の御名前が刻まれている。

小屋組の1/3は被災松を使用されており、気仙大工の特徴である「持ち送り」の技術で形成している。

  • 所在地  :陸前高田市高田町並杉124
  • 主要用途 :追悼施設
  • 設 計  :内藤廣建築設計事務所
  • 竣 工  :2022年
  • 撮 影  :○

まちの縁側

陸前高田市が掲げる“ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり”のもと、地域活性化の拠点として建設された「複合施設」である。

「せがい造り」と呼ばれる気仙大工ならではの構法を応用し、夏の日差しを遮り、雨風から外壁を守り、軒下に縁側を創出している。

外部スロープと屋根を連続させ、腕木を螺旋状かつ二段に組み上げる「二段螺旋せがい造り」に伝統を進化させている。

  • 所在地  :陸前高田市高田町 町並杉300−2
  • 主要用途 :コミュニティ センター
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2020年
  • 撮 影  :○

高田松原津波復興記念公園 国営 追悼・祈念施設

「国営の追悼・祈念施設」で、敷地全体を包む2本の包摂線が浮かび上がるように建物が配置されている。

“祈りの軸”上に駐車場・水盤・式典広場・献花の場・人道橋・海を望む場が連続している。

水盤を挟む二つのボリュームが“道の駅”と“伝承館”という配置構成となっている。

正面のホワイトコンクリートのPCaパネルで構成したファサードに穿たれた18,434の穴は、2018年時点の犠牲者の数と同数となっている。

  • 所在地  :陸前高田市気仙町土手影180
  • 主要用途 :道の駅及び伝承館
  • 設 計  :株式会社プレック研究所・株式会社内藤廣建築設計事務所JV
  • 竣 工  :2019年
  • 公式URL:https://takatamatsubara-park.com/
  • 撮 影  :△(撮影禁止エリア有)
著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

伝承館はなんと無料で展示物を観ることができます!
どれもクオリティの高い展示物となっていて、とても勉強になりました。
ぜひ一度訪れてみて下さい!

ひよこ君
ひよこ君

以上で、岩手県におけるおすすめ建築物の紹介は終わりだよ。
最後まで見てくれてありがとう!参考になっていれば嬉しいです!

↓下記の記事では、栃木県のおすすめ建築物18選を紹介しています!ぜひご覧ください。

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