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【山形県建築巡り】有名建築家が設計したおすすめ建築物17選|一級建築士が実際に訪れてセレクト!

おすすめ建築物

建築巡りをしようと考えている方で「山形県で有名建築家が設計した建築物って何があるのだろう?」と疑問に思う方がいると思います。

山形県にはSHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(設計:坂茂建築設計)を中心に有名建築家が設計した建築物がたくさんあります。そこで一級建築士である私が実際に訪れてみて、印象に残った建築物をピックアップしました!

この記事では「山形県内のおすすめ建築物17選」をまとめて解説しています。有名建築家の作品だけでなく、歴史的建造物も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

この記事を読むメリット

  • 山形県内のおすすめ建築物を知ることができる!
  • 建築物の“所在地”や“設計者”などを知ることができる!
  • おすすめ建築物の写真を見ることができる!

今回紹介する建築物で“googlemapの地図情報”“館内撮影が可能なのか”などを示しているので、ぜひ訪れる時の参考にして下さい!

≫ 東北地域のおすすめ建築物30選はこちらか

山形県のおすすめ建築物17選

酒田市のおすすめ建築物3選

本間美術館

古美術~現代美術の展覧会場である“新館”、池泉回遊式庭園である“鶴舞園”、迎賓館として利用されていた“本館:清遠閣”で構成されている「美術館」である。

“鶴舞園”回遊性のある庭となっており、周囲を散策しながら景観の変化を楽しむことができる。

“清遠閣”2階建ての京風木造建築であり、広大な畳の間や金粉を吹き付けた浮雲の壁、“六明廬”と呼ばれる茶室を備えている特徴がある。

  • 所在地  :酒田市御成町7−7
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :伊藤喜三郎建築研究所
  • 竣 工  :1968年
  • 公式URL:https://www.homma-museum.or.jp/
  • 撮 影  :△(展示品による)
著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

清遠閣中部の喫茶室では、庭園を眺めながら抹茶とお菓子をいただけるのでオススメですよ!

酒田市美術館

鳥海山・最上川・市街地を一望できる小高い丘に立地しており、周囲の自然環境と建築物の調和を特徴とした平屋建ての「美術館」である。

天井高に変化があり、床面にもわずかな段差が設けられ、それぞれに異なった形や素材が与えられているため、空間に変化を与えている。

要所にガラスボックス状の小さな“アルコーブ”が配されており、美術品を見た後に余韻に浸ることができる。

  • 所在地  :酒田市飯森山3丁目17-95
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :池原義郎建築設計事務
  • 竣 工  :1997年
  • 公式URL:https://www.sakata-art-museum.jp/
  • 撮 影  :△(展示会による)

土門拳記念館

写真家である土門拳氏、一人の作家をテーマにした写真のみを展示する「美術館」である。

美しい自然林と丘が隣接する飯森山公園内に配置されており「地形と建築が一体化されたランドスケープ」となっている。

“エントランス・通路”はガラス張りで開放的な空間であるが、“展示室”は窓の無い閉鎖的な空間とすることで、作品に集中できるように設計されている。

  • 所在地  :酒田市飯森山2丁目13
  • 主要用途 :美術館
  • 設 計  :谷口建築設計研究所
  • 竣 工  :1983年
  • 公式URL:http://www.domonken-kinenkan.jp/
  • 撮 影  :○(フラッシュ・三脚使用は不可)

鶴岡市のおすすめ建築物6選

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

田んぼに浮かんでいるような外観が特徴的な“ホテル”で、季節によって違った表情を見せる

基礎部分以外は、「木造」で造ることにより、水田風景になじむ、温かい空間としている。

露天風呂は、水田の目線に合わせて設計され、田園風景を眺めながら休むことができる

  • 所在地  :鶴岡市北京田下鳥ノ巣23−1
  • 主要用途 :宿泊施設
  • 設 計  :坂茂建築設計
  • 竣 工  :2018年
  • 公式URL:https://suiden-terrasse.com/
  • 撮 影  :○
ひよこ君
ひよこ君

どの時期に訪れても魅力的だけど、個人的には田んぼに水が張ってある「春」の時期がおすすめだよ!

キッズドームソライ

今後の時代を生きる子ども達に必要なチカラを“遊び”を通じて育んでいくことを目的にした「全天候型児童教育施設」である。

県産のスギ、カラマツを使ったドーム状の大屋根が特徴的である。

巨大な屋内型遊戯施設“アソビバ”、アートやものづくりができるアトリエ“ツクルバ”の2フロアで構成されている。

  • 所在地  :鶴岡市北京田字下鳥ノ巣6-1
  • 主要用途 :全天候型児童教育施設
  • 設 計  :坂茂建築設計
  • 竣 工  :2018年
  • 公式URL:https://www.sorai.shonai.inc/
  • 撮 影  :○

鶴岡市立藤沢周平記念館

鶴ケ岡城本丸跡内にあり“大宝館”や“周辺の緑地”に囲まれて存在している「藤沢周平氏の記念館」

地元の“杉材”・“漆喰”などの天然系素材で外観を構成することで、周囲に馴染むように計画されている。

無柱空間とするために「アンボンドPCによる格子梁構造」を採用している。

鶴岡アートフォーラム

鶴岡公園内に立地しており、建物外周をガラスのカーテンウォールによって構成することにより、開放性の高い建物となっている。

展示室は24m×24mの規模で、天井高が異なる2つの層に分かれて位置している。また可動壁によって自由に空間を可変することができる。

水盤に面して“階段状のフォーラム”を設けており、作品鑑賞だけでなくコンサート、インスタレーション、映像鑑賞など様々なアート体験が可能である。

  • 所在地  :鶴岡市馬場町13番3号
  • 主要用途 :芸術文化施設
  • 設 計  :小沢明建築計画室
  • 竣 工  :2005年
  • 公式URL:https://www.t-artforum.net/
  • 撮 影  :△(ギャラリー内、作品は不可)
著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

自分が訪れた時は“水盤”の水が抜かれていて、少し残念でした。

荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)

施設名であるTACT(タクト)は、Tsuruoka(鶴岡)、Art(芸術)、Culture(文化)、Terrace(集う場所)の略である。

周囲の山並みに合わせた複雑な曲線の屋根が重ね合っている外観が特徴的である。

大ホールは「ワインヤード型」の形状が採用されており、舞台と客席が近いことにより、臨場感ある劇場空間としている。

  • 所在地  :鶴岡市馬場町11−61
  • 主要用途 :文化会館
  • 設 計  :SANAA+新穂建築設計事務所+石川設計事務所
  • 竣 工  :2017年
  • 公式URL:https://tact-tsuruoka.jp/
  • 撮 影  :○(許可が必要)

鶴岡市立加茂水族館

世界最大級のクラゲ展示数を誇る「水族館」であり、外観は“波間に漂うクラゲ”をイメージした流線形態が特徴的である。

世界初である直径5mの“大型クラゲ水槽”は、水流計測結果を元にCFD解析モデルを構築しており、クラゲが美しく浮遊する水流を実現している。

館長が自ら設計したクラゲ専用水槽である“加茂式水槽”が設けられており、水槽底面の角に数mmの穴を開け、水流の強さを抑えて水槽内の水を循環させている。

  • 所在地  :鶴岡市今泉大久保657−1
  • 主要用途 :水族館
  • 設 計  :株式会社 日本設計
  • 竣 工  :2014年
  • 公式URL:https://kamo-kurage.jp/
  • 撮 影  :○

尾花沢市のおすすめ建築物1選

銀山温泉「藤屋」

江戸時代に創業された老舗温泉宿であり、銀山温泉の中心部に位置していることから、街並みを継承するために形状を変えずに改修を行っている。

外観は白い外壁と細いルーバーを連続させた繊細なデザインとなっている。

旅館内部は竹製のフィルター“スムシコ”とステンドグラスのフィルター“ヴェールダルト”で仕切られており、空間に深みを与えている。

  • 所在地  :尾花沢市大字銀山新畑443
  • 主要用途 :旅館
  • 設 計  :隈研吾建築都市設計事務所
  • 竣 工  :2007年
  • 公式URL:https://www.fujiya-ginzan.com/
  • 撮 影  :○

寒河江市のおすすめ建築物3選

寒河江市役所

黒川紀章初期の代表作であり、メタボリズム建築運動の影響を受けた設計となっている。

3~5階が大きく張り出している外観が特徴的であり、4本のコアを使った「吊り構造」によって支えられている。

2階を市民の入口、3階以上を執務棟、それらを支える1階に議会を配置することにより「市民の足下を立法が支え、行政が市民の頭上を守る」というメッセージを空間で表現している。

GEA(佐藤繊維・SATO-S2)

1932年創業である佐藤繊維の2つの“紡績工場”を移築し、“複合店舗”に改修した建物である。

世界中の最新ファッションが集う「GEA1」、専門バイヤーが国内外で買い付けたツールが並ぶ「GEA2」、山形の食文化を満喫できる「GEA3」の3つのエリアで構成されている。

内部にはかつて紡績工場に用いられていた紡績機械をインテリアとして用いていたり、木梁の端部が保存されているなど“現在”と“歴史”が融合した空間となっている。

最上川ふるさと総合公園センターハウス

形状は“三日月型”で、“全面ガラス張り”の外観が特徴的な「公園管理施設」である。

2002年に開催された“全国都市緑化フェア”のために建てられた建物で、現在は展示室や休憩所などとして使用されている。

全面ガラス張りにより空間を遮断せず、どの場所からでも公園を見渡せるように設計されている。

  • 所在地  :寒河江市寒河江山西1269
  • 主要用途 :公園管理施設
  • 設 計  :内藤廣建築設計事務所
  • 竣 工  :2001年
  • 公式URL:https://m-furusato.sakura.ne.jp/?page_id=7
  • 撮 影  :○

山形市のおすすめ建築物2選

やまがたクリエイティブシティセンターQ1

山形県初の鉄筋コンクリート造の学校で、約100年の歴史を持つ建築物を「複合施設」として再生した建物である。

メインとなる地上1階~3階までのフロアに多様なショップやオフィス、ギャラリー、スタジオなどが集約している。

天井や壁の躯体は荒々しく剥き出しになったままのデザインになっており、歴史を感じさせる内部空間となっている。

  • 所在地  :山形市本町1-5-19
  • 主要用途 :複合施設
  • 改修設計 :Open A
  • 竣 工  :2022年
  • 公式URL:https://yamagata-q1.com/
  • 撮 影  :○
ひよこ君
ひよこ君

営業時間や休業日は各テナントによって異なるため、訪れる際に確認してみてね!

シェルターインクルーシブプレイス コパル

性別や年齢、人種や国籍、障がいの有無を超え、異なる背景や特性を持つ子どもたちがともに遊べるインクルーシブな遊び場を目指し建てられた「児童遊戯施設」である。

蔵王連峰の山々に馴染むような曲線の屋根形状が特徴的で、すべての空間がスロープで繋がっており、回遊性のある空間となっている。

施設には“体育館”や“扇型遊技場”、水遊びができる“水の広場”など子どもたちをわくわくさせる仕掛けに溢れている。

  • 所在地  :山形市片谷地580−1
  • 主要用途 :児童遊戯施設
  • 設 計  :o+h 大西麻貴・百田有希
  • 竣 工  :2022年
  • 公式URL:https://copal-kids.jp/
  • 撮 影  :○
著者「ひよっこ」
著者「ひよっこ」

利用する場合は無料ですが、見学の場合550円(学生は無料)かかるので注意が必要です!【2025年8月時点】

南陽市のおすすめ建築物1選

赤湯駅

山形新幹線開業に合わせて作られた鉄骨平屋建ての「駅舎」で、パラグライダーを模したファサードが特徴的である。

湾曲するアーチ形状は外部にある柱によって支えられていることから、建物内部には柱が無い構造となっている。

内部空間はガラスを多用しているため、開放的な空間となっている。

東置賜郡のおすすめ建築物1選

旧高畠駅

美しい黄土色が印象的な石造りの外壁が特徴的な「駅舎」である。

地域の凝灰岩(高畠石)を主構造材としており、梁やスラブには鉄筋コンクリートが併用されている。

外壁の柱や出入口・窓に用いられたアーチ積みなどルネサンス的な意匠がみられる。

敷地内には当時の電車・機関車などが展示されており、旧駅舎敷地としての雰囲気を感じることができる。

  • 所在地  :東置賜郡高畠町高畠1568
  • 主要用途 :有形文化財
  • 設 計  :長島星山(初代・高畠駅長)
  • 竣 工  :1934年
  • 公式URL:/
  • 撮 影  :○
ひよこ君
ひよこ君

以上で、山形県におけるおすすめ建築物の紹介は終わりだよ。
最後まで見てくれてありがとう!参考になっていれば嬉しいです!

↓下記の記事では、「東北地域のおすすめ建築物30選」を紹介しています!ぜひご覧ください。

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