一級建築士製図試験の受験者が「作図スピードが速くならない!」と最初の一歩で挫折してしまうケースは非常に多いです。
私は一級建築士製図試験を3回受験しており、角番(3年目)でなんとか合格することができました。しかしその3年間、何度も挫折し失敗を繰り返し、たくさん遠回りしてきました。
そこでこの記事では、どの課題でも必須条件である階段・EV・トイレなどの「基本寸法・レイアウトパターン」を解説することで、受験生の“作図スピードアップ”に繋げます!
「この記事を読むメリット」
- 作図スピードアップに繋がる!
- 各種(階段・EV・トイレなど)の基本寸法を知ることができる!
- 各種(階段・EV・トイレなど)のレイアウトパターンを知ることができる!
私が3年かけて培ってきたノウハウや経験を凝縮しました。早く作図できるようになりたい人は最後まで読んでください!
下記の記事では、最短2時間で書きあげる「二刀流製図法(平行定規+フリーハンド)」を説明しています。合わせてご覧になってください!
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はじめに
作図スピードを上げるためには、各課題の必須条件である「階段・EV・トイレ等」の基本寸法・レイアウトパターンを暗記することが重要です。
特に階段は、基準に適合していなければバリアフリーに配慮していないとみなされ、大減点になるため、注意が必要です!
基本寸法
階段(利用者用-円滑化誘導基準)
基本寸法を暗記しておくと、試験本番で計算をしなくてもよくなり、作図スピードを上げることができます!
- 有効幅:1,400以上
- 蹴上げ:160以下
- 踏面 :300以上
各練習課題の作図後にバリアフリー基準を満たしているかチェックすることをオススメします!
階段(管理者用-円滑化基準)
管理者用は誘導基準を満たさなくてもよいため、最低限の奥行:5,000、幅:3,000をとるようにしましょう!
- 有効幅:1,200以上
- 蹴上げ:200以下
- 踏面 :240以上
EV(利用者用-円滑化誘導基準)
円滑化誘導基準が“かごの幅:160cm以上”、“かごの奥行きが135cm以上”であるため、最低でも壁芯で幅:2.5m×奥行き:2.5mの寸法が必要になります。
基準を満たせるように計画しましょう!
EV(管理者用-円滑化基準)
管理者用EVは、最低でも壁芯で幅:2m×奥行き:3mで計画するようにしましょう!
EV(人荷用、小荷物専用)
平成6年度には、人荷用のEVが出題されています!出題された際に計画できるように暗記しておきましょう。
レイアウトパターン
階段・EV(利用者用-円滑化誘導基準)
階高4mの場合
最も一般的なレイアウトです。階段は奥行きを7mで計画することで、誘導基準を満たすことが出来ます!
階高4.5mの場合
階高4.5mで計画した場合、1.5回転させないと誘導基準を満たすことが出来ません。
そのため、EVを中央に配置し、両側から出入りできるように計画しましょう!
階高5mの場合
階高5mで計画した場合、2回転させることで基準を満たすことができます。
階高6mの場合
階高6mで計画した場合も同様に、2回転させることで基準を満たすことができます。
階段作図に注意するポイント
- “1.5回転”・“2回転”させる場合、必ず表記させるようにする! → 表記していない場合、不整合とみなされる。
- 回り階段で計画してはならない! → 回り階段で計画すると、誘導基準を満たしていないと解釈される。
- 防火戸は避難方向にむかって、開くように計画する!
- 必ず寸法チェックを行う! → 暗記しているとスムーズにできます。
階段・EV(管理者用-円滑化基準)
階高4mの場合
最も一般的なレイアウトです。階段は奥行きを5mで計画することで、円滑化基準を満たすことが出来ます!
EPSや空調用PSは管理用階段と一緒に計画するとメンテナンスがしやすくなります。
階高4.5mの場合
階高4.5mで計画した場合、利用者階段と同様、1.5回転で計画します。
両側から出入りすることになるため、EPSやPSを中央に配置しています。
階高5mの場合
階高5mで計画した場合、利用者階段と同様、2回転で計画します。
階高6mの場合
階高6mで計画した場合、利用者階段と同様、2回転で計画します。
各寸法・段数をぜひチェックしてください!
トイレ(利用者用)
“1スパンで計画する場合”と“最小限で計画する場合”の2パターンを覚えておくことで、どんな課題でも対応できます!
トイレ(管理者用)
管理者用のトイレは、最低限の寸法を覚えておきましょう!
以上で、基本寸法・レイアウトパターンの説明は終わりだよ!
ぜひこの記事を活用して、作図をスピードアップしよう!
下記の記事では、学習の参考となる令和6年度(2024年度)一級建築士製図試験「大学」のまとめ記事を掲載しています!合わせてご覧になってください!
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