この記事では、一級建築士学科試験の受験生の方々が効率的に「建物事例」を学習できるように写真付きで“建物概要” “特徴” “過去門”をまとめています。
記事を読むメリット
- 写真付きで外国の“再生・保存”建物事例を見ることができる!
- それぞれの建物の特徴をつかむことができる!
- 出題された過去問を解くことができる!

ひよこ君
外国の“再生・保存”建築物をまとめてるよ!暗記したい方は、ぜひブックマークして、繰り返し学習してみてね!
外国の“再生・保存”建築物7選
アイアンブリッジ峡谷博物館
建築概要
- 所在地:イギリス-シュロップシャー州
- 設計者:サミュエル・クックソン
特徴
- 世界遺産の“アイアンブリッジ峡谷”に含まれる施設で、ゴシック様式レンガ造りの重厚な佇まいが特徴的。
- “倉庫”として使用していた建物を“博物館”として改修している。
- アイアンブリッジの歴史を写真やフィルム、模型などを使って学ぶことができる。
過去問(平成10年:No.25)
Q. 近年の日本では、近代の建造物を近代化遺産として保存する動きがあるが、イギリスのアイアンブリッジ渓谷博物館は、複数の産業・土木遺構を現地で再生して展示し、環境教育の場としている。
A. ○(正しい)
オルセー美術館
建築概要
- 所在地:フランス-パリ
- 設計者:ガエ・アウレンティ
- 階数:5階
- 改修年:1986年
特徴
- 19世紀後半のボザール様式の“駅舎”を“美術館”として再利用しており、細長い形状が特徴的。
- 美術館の中央ホールは、地下ホームの“かまぼこ状の大屋根による吹き抜け空間”をそのまま活用している。
- トップライトによる“明るく開放的な空間”が特徴で、展示品も太陽や光が印象的な作品が多く展示されている。
過去問(平成24年:No.3)
Q. パリ(フランス)のオルセー美術館は、鉄道の駅舎を印象派の作品を中心とする美術館へ再生させたものである。
A. ○(正しい)
カステルヴェッキオ美術館
建築概要
- 所在地:イタリア-ヴェローナ
- 設計者:カルロ・スカルパ
- 階数:2階
- 改修年:1964年
特徴
- 14世紀に建てられ、骨格のみが残されていた“古城”を“美術館”へと再生した。
- 既存のアーチ形状や石積みなどの“古典的なデザイン”に鉄、コンクリート、ガラスなどの素材を用いた“現代的なデザイン”を加えることで、新・旧を融合させている。
- 一つの展示作品を見ると、次の展示品が見え、奥へ奥へと引き込まれていく空間構成となっている。
過去問(平成24年:No.3)
Q. ヴェローナ(イタリア)のカステルヴェッキオ美術館は、歴史的建造物であった市庁舎を市立美術館へ再生させたものである。
A. ✕(誤り)「市庁舎」→「古城」、カステルヴェッキオはイタリア語で「古城」を意味する。
ジェミニ・レジデンス
建築概要
- 所在地:デンマーク-コペンハーゲン
- 設計者:MVRDV
- 改修年:2005年
特徴
- 2棟並んだコンクリート製の“サイロ”を“集合住宅”に改修した建物。
- ジェミニは「双子」、レジデンスは「集合住宅」を意味する。
- 中央部分のアトリウム空間は階段等の“コア部分”になっており、外側に“住居部分”が設けられている。
過去問(平成27年:No.17)
Q. ジェミニ・レジデンス(コペンハーゲン市)は、港湾施設として使用されていたサイロを改修し、集合住宅へ再生させたものである。
A. ○(正しい)
テイト・モダン
建築概要
- 所在地:イギリス-ロンドン
- 設計者:ヘルツォーグ・ド・ムーロン
- 階数:6階/B1階
- 改修年:1981年
特徴
- ロンドン中心部の“火力発電所”を全面改装し、“美術館”へと変貌させており、レンガ造りの外観が印象的。
- 7層吹き抜けのエントランスホールが設けられており、トップライトによる明るく開放的な空間になっている。
- ロンドンの素晴らしい景色を一望できる“展望台”も設けられている。
過去問(平成24年:No.3)
Q. ロンドン(イギリス)のテイト・モダンは、第二次世界大戦後の復興時に建設された火力発電所をモダンアートの美術館へ再生させたものである。
A. ○(正しい)
ハイライン
建築概要
- 所在地:アメリカ-ニューヨーク
- 設計者:ジェームズ・コーナー
- 改修年:2014年
特徴
- 1980年代に廃線となった“高架鉄道”を2.3kmに渡って続く“遊歩道”へと再生させた。
- 線路をそのままデザインとして残し、昔の姿を維持した外観とすることで、歴史を継承している。
- ハイラインには、多くの種類の植物が群生しており、街の中に癒やしの空間を生み出している。
過去問(平成27年:No.17)
Q. ハイライン(ニューヨーク市)は、1980年に廃線となった貨物列車用の高架線路上を緑道や公園へ再生させたものである。
A. ○(正しい)
リンゴット工場再開発
建築概要
- 所在地:イタリア-トリノ
- 設計者:レンゾ・ピアノ
- 階数:5階
- 改修年:1989年
.mau., CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=405010による
特徴
- フィアットの巨大な“自動車工場”を音楽ホール、ホテル、会議場等の“複合文化施設”として再生させた。
- 完成車を出荷するために使っていた“巨大な螺旋スロープ”が特徴的で、現在では来館者が自分の足で歩くことが出来る場所になっている。
- 屋上には“1.5kmのテストトラック”が設けられており、そこからアルプス山脈を一望できるため人気のスポットとなっている。
過去問(平成25年:No.3)
Q. リンゴット工場再開発(トリノ)は、巨大な自動車工場を、見本市会場、音楽ホール、ホテル、会議場等からなる複合施設にしたものである。
A. ○(正しい)

ひよこ君
以上で、事例の紹介は終わりだよ。
下記に建物事例のまとめ記事を載せておくよ!ぜひ他の事例もチェックしてみて!
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